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■ 多種多様な部分入れ歯
1本か2本の歯が抜けただけならば個々の条件差に大きな違いはなく、
両脇の歯を土台にブリッジを固定してもご不自由なく長期間お使いいただけるはずです。
しかし多数の歯が失われた場合にはその状態は千変万化類型化はできません。
残っている歯の方の状態もさまざまですから問題はさらに複雑です。
お一人づつ仮の入れ歯でいろいろ試しながらゴールにたどり着くしか方法はありません。
ここに上げた写真はそうした記録の一部ですが、インプラントが使われる現在になっても試行錯誤は変わりありません。





■パーシャル・デンチャー(部分入れ歯)について
取り外しの入れ歯にはこりた。どうしても固定式の歯にしたいというご要望はよくうかがいます。
たしかに猿ぐつわのように大きなものを突然くちの中に入れられれば、誰でも気持ちがいいわけはありませんし、
神経質な方ならノイローゼになってしまうかもしれません。同じ方でもはじめて固定式のブリッジが入ったときには、
それほどの違和感をもたれなかったでしょうからそう思われるのは当然です。
来院時の上顎の入れ歯1.私たちもそのことはよく分かっています。ただ、まずは残っている歯の状態です。
現在の状態が不安定で先の見通しが立たないとき、それでも取り付け式にしたいといわれても
1年もたたずにやり直すようなことはできません。
2.つぎは歯の抜け方の問題です。固定式の入れ歯はブリッジと呼ばれています。
橋を架けるには両側に陸地が必要です。太平洋に向かって真っすぐ橋は架けられません。
どうしても歯の抜けた部分の両側に土台になる歯が必要なのです。
分解改造して仮の入れ歯製作3.必要なところに歯がない場合の対応は3つに分かれます。
A.他の部分に多くの歯が残っていれば上から下へでも、右から左へでも自分の歯を移植することができます。
ただし受け入れる場所の条件が良いことが前提です。普通、手術後1~2ヶ月で歯が入ります。
B.移植する歯がない場合はインプラント(人工歯根)を使うこともできます。
移植に較べるとドナーの制約はありませんが、費用がかさむこと手術後歯が入るまで半年以上かかることなどが難点です。
C.固定式はあきらめて、取り外しですが固定式と同様な形の入れ歯にする方法です。
手術は要りませんから一番早く歯が入ります。
取り外し式ですが手入れはし易く、何年か後に別な歯が抜けたりしても修理して使うことができます。
4.私たちはC.の方法を多くの方にお勧めしてきました。
・手術はいっさい不要です。
・これまでの入れ歯と違って、針金や金属の突出部がありませんから、外観も感触もほとんど固定式の場合と変わりがありません。
・治療期間中に、最終形態をコピーした仮の入れ歯を使って、使い勝手を体験して頂きます。
・精密な装置できっちり固定されるのでガタツキはまったくありません。
・外したくないときはそのままでもブラッシングはできますが、ほとんどの汚れは入れ歯についていますから、
外して手入れをすればより容易に完璧な清掃が可能です。
・何かのトラブルや変化が起きても、全部をやり直すようなことにはならず、仮の入れ歯を使っている間に改造が可能です。
・長いものでは20年以上、ほとんどのケースが10年をこえて使われています。
