顎口腔領域におけるスポーツ外傷は、軟組織の損傷、歯の破折、顎骨骨折、さらには脳震盪などにまで及ぶこともあります。これらの現症もさることながら、その損傷あるいは後遺症が与える肉体的、精神的な影響は、社会的生活を営む上で極めて重大です。このようなスポーツ外傷より顎口腔系をプロテクトする装置がマウスガードです。
1.顎口腔領域における軟組織の損傷、歯の破折、顎骨骨折の予防
2.顎関節の保護
3.脳震盪の防止、軽減
4.心理的効果
5.運動身体能カの向上
1.市販されているもの(調整不能のもの)
2.市販されていて、お湯で軟化し、口腔内の歯牙に圧接するタイプ
3.カスタムメイドタイプ
①単一シート
②ラミネート法
③ワックスアップ法
1.印象採得-上顎
・ぎん頬移行部まで印象・下顎印象やバイトは場合により採らなてもよい
2.咬合採得
・咬頭嵌合位で採得
3.模型の製作、外形線
★外形線
1.口蓋部 歯頸線
2.後方部 第2大臼歯遠心(発音・違和感・呼吸などを 考慮して第1大臼歯遠心という考えもある)
3.唇頬側 歯頸線より約4mm上方で上唇小帯は十分避け る
★治療中の歯牙や欠損歯のブロックアウト(光重合ブロッ クアウトレジンを使用)
★石膏の鋭縁の削除
★口蓋部は馬蹄形に(吸引しやすいに)
★模型は出来るだけ乾燥させる
★前歯部で約2CMの厚さ
★バキュームタイプは底面を平らに。
★前歯部のアンダーカットは可及的に無くする
4. バキュームフォーマーによる成型
5. マージン部のカット
6. 咬合器上での咬合調整
7. 口腔内での咬合調整
8. 容器と注意書と共にマウスガードの手渡し
1.試合中だけではなく練習中から使用しましょう。練習中にも外傷は起こり得ます。また装着感になれておくことが必要です。
2.それ以上に長時間の装着はしない。
3.必要以上にかみしめない。
4.着脱方法
①マウスガードをはめるときは、前歯から入れます。
②マウスガードの取り外しは、両方の奥歯のところをつかんで行います
5.洗浄、保管方法
①マウスガードを使用後は必ず流水で汚れを洗い流す。
②変形の原因となる。高温の湯を使用しない。
6.専用の容器に入れて保管