矯正歯科治療とは、悪い歯並びや噛み合わせ（咬合）をきちんと噛み合うようにする治療です。
矯正治療の目的は、単に美しい天然の歯並びを作りあげることだけでなく、食事において栄養を効率良く摂取することや、会話時の発音を明瞭にすることなど、上下の歯の咬み合わせをつくり上げ、虫歯や歯周病になるのを防ぎ、健康で美しい歯を作ることにあります。
また、噛み合わせの問題は、身体全体に与える影響も小さくないため、年齢を問わず治療を行なっておくことをお勧めいたします。
矯正歯科治療は、歯科治療の枠内に留まらず、身体の健康回復につながることも多々あるのです。
矯正歯科治療は何歳からでも可能です。
矯正歯科治療を受けるなら若年期が望ましい。
そんなイメージも強いですが、実際には矯正歯科治療は何歳からでも行うことができます。
問われるのは、年齢ではなくその時の歯の状態です。
歯根・歯を支えている骨・歯肉、虫歯の治療後の状態等が、問題なく健康的であれば、例え何歳であっても矯正治療を受けることができるのです。
子供の場合
症状によって異なりますが、就学時前に必要であることは殆どありません。症状とその治療法、そしてお子様の負担を考え、必要な時に必要なだけ治療を行うことが望ましいでしょう。
時期に迷ったら、まずは専門医に相談することをお勧めします。
大人の場合
成人の方で矯正歯科治療をためらってしまうのは、時間の問題や仕事の関係で、医院になかなか相談に行けなかったり、矯正装置そのものをつけられなかったり、または、矯正に対する昔からのイメージが根強いかもしれません。
現在では、様々な種類の矯正治療装置や治療法が生み出され、見えない矯正や目立たない矯正等、周りの目を気にすることなく矯正治療を行なうことが可能となっています。
矯正歯科治療に要する治療期間は、治療開始時期やその目的、または口腔内の状況などによって個人差があります。平均的な治療期間としては、幼年期で6ヶ月～2、3年、永久歯列で1～3年の範囲、というのが一つの目安と言えるでしょう。
矯正治療は、単に見た目の美しさだけの治療ではなく、健康的かつ機能的な改善を目的としています。
最近は材料の進歩や技術の向上により短期間で治療ができるようになってきました。しかし、しっかりとした治療をするにはある程度時間がかかることは理解しておいた方が良いでしょう。
