虫歯には進行度により、痛みが出ていないものもあれば、何もしなくても痛みが出たり、症状はさまざまです。
一番大切なのは悪い所があればできるだけ早く発見して手を打つことです。
むし歯は歯の表面についた菌が、毎日食べる食事に含まれる糖分を分解して歯を溶かす「酸」を作ることから始まります。
表面だけなら、痛みはありませんが、穴がだんだん大きくなると次第にしみるようになり、
最終的には神経が侵され、抜歯が必要になるケースもあります。糖はお菓子だけでなく、
お米やパンなど毎日食べる主食にも含まれているため、日々のケアがとても大切になります。
気をつけていても虫歯になってしまったら、それ以上進行しないよう早いうちに治療を行いましょう。
治療時、歯がしみる様な時は、局所麻酔をしますので、痛みはありません。
局所麻酔の際も塗り薬をつけて、できるだけ痛みがないように心がけております。
また、さらに痛みや恐怖心を和らげる方法として笑気吸入鎮静法も行っております。
笑気吸入鎮静法は患者さんのお鼻にマスクを付け、笑気ガス(酸素70%、亜酸化窒素30%)を吸入する方法で、
患者さんの恐怖心をなくし、痛みを和らげることが出来ます。
「歯医者さんが恐い」「こわがりな性格で治療が辛い」という方やお子さまも楽に治療が受けられます。
虫歯を削った後に、歯と同じ色の白い詰め物を詰めるレジン充填(じゅうてん)という治療法を行っています。
レジンは見た目も良く、保険適用です。
また、審美性、耐久性のより高いハイブリッドセラミックスの取扱いもございます。
虫歯治療も大事ですが、何よりも大切なのは歯や歯ぐきを悪くしないこと。いわゆる予防です。
当院では、そのために患者さんにもっとも合った歯磨きの指導、
定期検診での歯石取りや着色取り(ヤニ落とし)の時期をご提案させて頂きます。
虫歯を悪化させないためには、やはり定期的なケアが大事です。
お口の中の環境は生活や体質や症状によって人ぞれぞれです。
当院では、その方にあった定期検診スケジュールやメンテナンスを提案しています。
お口の中を健康に保つことは、身体の健康にも繋がります。
お子さまにも定期的をお勧めしていますが、その際に(6ヶ月に1度)にフッ素を塗ることで、
虫歯になりにくい丈夫な歯が保たれます。費用は保険でOKです。
・フッ素は歯ブラシの届かない部分を強くする!
>フッ素の働きとは?
歯質の強化 ・・・ 虫歯に負けない強い歯になります
再石灰化の促進 ・・・ 虫歯の発生を防ぎます
初期う蝕の予防 ・・・ なりはじめの虫歯を予防します。
抗酸素作用・抗菌作用 ・・・ 虫歯菌のはたらきを弱くします。
・大人の虫歯予防にも有効
大人は歯肉退縮により露出した歯根面が虫歯になりやすい部分です。
高齢者では病気やお薬の影響で唾液の分泌量が減少することで、さらに虫歯になるリスクが高まります。
年齢に関係なく継続的なフッ素化物利用が必要と考えられます。
・フッ素は自然界に存在する元素
フッ素は自然界に存在する元素のひとつです。フッ素は身体に必要な栄養素であり、毎日の食べ物にも微量に含まれています。
■食品中に含まれるフッ素濃度(単位ppm) | |
ビール | 0.8 |
みそ | 0,9~11.7 |
イワシ | 8~19.2 |
紅茶 | 0.5~1.0 |
緑茶(浸出液) | 0.1~0.7 |
だいこん | 0.7~1.9 |
りんご | 0,2~0,8 |
牛肉 | 2 |
・フッ素の利用方法は?
>フッ素化物塗布法:プロフェッショナルケア
歯科医院・保険所で高濃度のフッ素を定期的に歯に塗布する方法です。
>フッ素化物洗口法:ホームケア
低濃度のフッ素の液体で1日1回うがいをする方法です。
>フッ素化物配合歯磨剤:ホームケア
普段の歯磨にはフッ素配合歯磨剤がおすすめです。
【フッ素化物洗口剤】
こどもでひと月100円、大人でも300円程度でケアできる
歯周病(歯槽膿漏)は成人病とも考えられており、20才以上の方で90%もの確率で罹患していると考えられています。
やっかいなのは初期の頃は全く自覚症状がないことです。
主な症状は①歯ぐきが腫れやすい②ウミが出て口臭がある④歯がグラグラする⑤歯ぐきがやせた・・などですが、
これらの症状が自分でわかるころには、かなり歯周病(歯槽膿漏)が進行している可能性が高いのです。早めの処置が肝要です。
歯と歯ぐきの間の狭い隙間(歯周ポケット)に細菌が入り、歯ぐきや歯を支える骨が破壊される病気です。
歯周病が進行すると歯を支えている骨が溶けて歯がグラグラになります。最後は歯が抜けてしまいます。
①歯についた歯石を放っておくと歯茎腫れや歯茎が痩せる等の症状に
②重症になると歯を支える骨まで破壊されてしまいます
歯周病になると、歯茎だけでなく全身に悪影響があります。
歯周病菌が血液中に多く存在する状態が続くと、感染症にかかりやすくなります。
また血糖値にも影響が出ますので、糖尿病の方は特に注意が必要です。
妊婦の場合は早産や低体重児出産になる危険性もあります。早めに治療をしましょう。
まずは歯磨きの練習と歯石除去を行います。
歯石取りに関しては以下の2点が重要です。
①歯ぐきよりも先に歯の表面についている歯石を取る
②歯ぐきの中(歯根)に隠れている歯石取りをしっかり取る
歯石取りは痛い処置ではありません。
通常は歯石取りをしっかり行えば、歯ぐきは健康を回復します。
しかし重度の歯周病の場合は、それでも膿が止まらなかったりする事があります。
その場合は、歯周病をくい止める外科手術が必要となります。これは麻酔をして、
歯ぐきの汚れがたまりやすい場所を磨きやすく、変えてあげるものです。