当院では治療上以下のことに心がけております。
患者さまのご協力は、治療効果を上げ、矯正治療を成功に導くための大きなポイントです。今何をしていて、治療がどんな段階なのかなど、毎回の治療時にわかりやすく説明することで、日々のケアの必要性についてご理解いただいています。
効果をきちんと得るためには、診査診断、装置作成、装着、ケア、アドバイスなど、すべての治療を丁寧に行うことが重要だと考えています。
学童期から積極的に準備となる治療を行って、将来予測される不正咬合を最小限に抑えるよう努力しています。また、矯正治療中に虫歯が出来ないよう、予防処置を行っています。
できるだけ歯を抜かずに矯正できるよう心がけています。
矯正治療は、長い治療期間と口内に装置があることが、患者さまにとって大きな負担になっていると思います。当院では、できるだけ短い期間で治療できるよう検討し、舌側など目立たない装置を採用し、ブラケットなども薄く小さいものを使うことで、患者さまのご負担をできるだけ軽減できるよう努めています。
当院では、矯正治療のほか、スポーツをする時に口やあごのケガを防ぐために装着するマウスガードをお作りしています。
多くは上あごに装着するマウスピースで、マウスプロテクターとも呼ばれています。歯を喪失する原因は歯周病や虫歯だけではありません。スポーツでは、歯が折れる、抜け落ちる、くちびるや舌などをケガする、あごの骨折などが起こります。そこで、マウスガード装着が義務付けられている競技や、装着が推奨されているスポーツがあります。格闘技のほか、接触の多い球技、体操などアクロバットな動きがともなうもの、スキーやスノーボードなどスピードが出る競技では、マウスガードを使っているアスリートが増えています。
マウスガードは口やあごのケガの防止効果が報告されています。全自衛隊空手道選手権大会において、マウスガードの装着が義務化された際には、外傷の発生率は半分に、顔面、あご、口の外傷発生率に限ると1/5にまで減少しています。
マウスガードを上下の歯の間に介在させることで、顎関節への衝撃緩和、脳震盪の防止と軽減という効果もあります。また、かみ合わせに左右差がある場合には、マウスガード装着により左右の筋力の平衡が得られるので、運動能力の向上も期待できます。その他、ケガを気にせず安心してプレーできることで、持っている能力を思い切り出すことができます。