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保険診療と自由診療について

●保険診療と自由診療について

日本の歯科には保険診療と自由診療があります。 そもそも欧米先進国には日本のような保険制度がありません。 保険会社を経由した自由診療ならありますが、基本は自由診療のみです。 先進諸国のなかでは日本は非常にまれな存在なのです。 この日本独自の制度には利点もあれば、欠点もあります。


日本における自由診療とはなんでしょうか? 自由診療で優れている点としましては、 保険治療の制限に規制されずに欧米の先進国国民(国民全部とは言いませんが)が受けると同等の治療形態と材料を使用でき、 治療の手順なども患者さんと相談して自由に決めることができます。(それゆえに自由診療と呼ばれます)

このような最先端の治療の多くは最先端であるがゆえに、相対的に患者さんの見た目の満足感や長期的な使用耐久性への信頼の高い治療法といえますが、 欠点としましては、国内では保険適用されないので、日本の保険治療のみしか受けたことのない患者さんにとっては、相当割高に感じることとおもいます。 しかし、ここが重要ですが、日本の保険治療費の設定は日本政府の事情により、欧米で治療した場合にかかる費用の1/10程度に抑えられているのが現状です。 (しかも窓口負担金額ではなく総額で) 結論からいいますと、今の日本の歯科の自由診療の費用は、欧米先進国でかかる費用と同程度なので世界的にみて、けして高くはないのです。 (逆に日本の保険治療費が世界的にみて破格な安さです)

この自由診療の費用が欧米先進国と同程度というのは実はかぶせ物や詰め物に限り、日本では根の治療や、歯周病の治療などの基礎的な治療は保険治療の料金でまかなっているところがほとんどです。 その点では、日本のほうが欧米先進国と比べて、同じ先端医療でもより有利に受けられるシステムになっていると言ってもよいでしょう。

一方日本における保険治療とはどういうものでしょうか?

まず、日本では保険治療はといえば、保険適応内の治療は世界の中でも破格な低い金額で受けられます。「えーそんなことはないよ」との反論もあろうことかと思いますが、諸外国では日本のような保険システムがないので(海外に住まれた経験のある方ならご存知だと思いますが)処置にもよりますが、およそ日本に比べて10倍以上費用がかかります。

日本国の国民はその点で他の諸国民に比べて非常に、恵まれているのです。 日本の保険治療の本質は、多くの日本国民に対する最低限の歯科治療を安価で受けられる仕組みです。日本の中の富裕層だけではなく、国民の多くが最低限の歯科治療を安価で受けられるということは本当に日本の保険治療の優れた点だと思います。今では上記の目的を保険治療というものは、ほぼ成し遂げたといっていいと思います。

一方、欠点としましては、日本では欧米先進国の1/10の費用で治療がうけられますが、保険治療を適用する際には日本では国によって定められた保険のルールに従い診療をすることが定められているため、 治療法と材料が制限され、一度に治療できる範囲や治療順序も制限されます。自由診療に比べて相対的に古い方法と材料が主流になります。また、欧米の1/10程度の報酬しかないということは、この世界同時不況で歯科材料費が高騰してきている現状では、医療現場に大変厳しいコスト削減を強いています。ますます根本的に余裕のない、自由度のない診療に制限されます。

以前は、保険であっても、保険の範囲をこえた患者さんの要望に応じられる余裕も少しはあったようですが、今ではまったくありません。 われわれ開業医は、行政から補助金をいただけるわけでもないので、赤字を出せない一般的な企業と同じで、採算ラインをきるわけにはいかないのです。(廃業するなら別ですが)

もともと歯科の報酬は構造的に医科に比べて低く、それがゆえに歯科には自由診療が認められてきた経緯が有ります。 最近では医科に比べてますます先端医療が保険に適用されにくく、 保険でよい治療を提供していきたくても、手間隙かければかけるほど、自分の首を絞めるがごとくに診療報酬体系は非情のままです。 特に歯科においては保険治療における歯科医院の経営努力も限界に近いと感じる今日この頃です。そして残念なことに、国の借金が多いために保険医療費は抑制される一方で、今後、欧米での最先端の技術や材料の多くは、保険治療に組み込まれる見込みは全く有りません。

保険治療は歯科においては、日本国民の誰もが必要なときに安価で歯科治療を受けられる体制の構築という役割を成し遂げましたが、その反面で、あまりにも普及しすぎ、かつ国家財政的に疲弊したために新しい技術を取り入れられず、いつまでたっても多くの国民が世界レベルでの最先端治療や治療材料の恩恵を受けることができない、接する機会がないという弊害をもたらしました。

国民に最低限の歯科治療を安価に提供するのが保険治療の目的だと思いますが、 逆に言うと、この最低限の歯科治療レベル(最先端ではないという意味)が、全国民の標準になってしまったのです。 また、安価な治療の提供の結果、国民の自分の歯に対する危機意識が後退し、虫歯にしないというよりは、虫歯になれば直せばよいというようになり、お口の状態に無関心な方が多くなってしまったようです。 その結果、現在では欧米先進国に比べ、予防の観点において大幅な遅れをとり、先端歯科医療の国民への普及では欧米先進国に比べて大きく遅れをとっております。

気づいていない方のほうが多いとおもいますが、世界的にみて先進国以外でも歯に銀色のものが光る国民は少数です。海外を訪れたとき、留学したときに気がつくことでしょう。

欧米先進国のみならず、欧米諸国の旧植民地や文化の影響を受けた国では第二次世界大戦前は今の日本と同じ金属のかぶせ物(いわゆる金歯)のものも多かったと聞いておりますが、技術の進んだ現在では、歯と同じ色の詰め物やかぶせもので治療しているケースがほとんどです。

保険にも優れた点はありますので、その優れた点はそのまま継続し可能な範囲で患者さんの希望にそっていきたいと考えております。

また世界の優れた方法と素材をそれが受けられる方にはなるべく提供していきたいと考えております。 患者さんが望めば他の先進国の国民と同等の最先端の歯科治療を日本でも受けられるという意味で、その方法の紹介と材料の紹介、それにかかる費用の紹介を行うようにしております。その際、日本には上で申し上げたような、歯科をとりまく特殊な環境がありますので、そのような説明をすることを誤解なきよう、お願い申し上げたく存じます。

基本情報

KAZUデンタルクリニック
院長長谷和彦

248-0035
神奈川県鎌倉市西鎌倉1-19-16 アムール西鎌倉1F

0467-33-1186

診療科目
一般歯科、インプラント、矯正歯科、小児歯科、審美歯科、口腔外科、予防歯科
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