皆さんは歯周病、むし歯の原因は、何なのかご存知ですか?
それぞれに原因となる細菌があるのですが、これらの細菌は歯垢(プラーク)の中に多く生息しています。したがってこの歯垢をきっちりと落とすこと(プラークコントロール)でこれらの病気は少なくなります。ですが、最近では歯の表面にこれらの細菌が網状に膜を形成し強い感染力を示すようになることがわかりました。このバイオフィルムという細菌の膜を除去することで歯周病、むし歯をかなり高い確率で予防できます。アメリカでは2~3ヶ月に一度これを除去することが一般化されているため歯周病は稀な病気!といわれていると聞きました。日本人のほとんどの成人は歯周病といわれていますが、ちょっと恥ずかしいですね。
歯科医院に受診し歯石除去とPMTC(バイオフィルムを除去する方法)を定期的にうけることにより高い予防効果が得られます。
当院では4~6ヶ月に一度これらを受けていただくことでよい結果を得ています。(もちろん、日ごろのプラークコントロールは必要です)
白い歯ってきれいで、健康そうに見えますね。当院でも「歯を白くして」といって来院される患者様が増えてきました。
歯を白くするには、被せる、歯の表面に貼り付けをする、歯自体の色を白く漂白する3つの方法があります。
歯に被せる方法は、歯を一層削りとってプラスティックやセラミックのかぶせを方法です。プラスティックのかぶせは、保険適応となり、安価ですが変色やプラスティックの磨耗があります。セラミックのかぶせはメタルボンド(MB)と呼ばれるもの、キャディムというオールセラミックの2種類があります。これらは変色、磨耗はありません。
歯の表面に貼り付けるのは、ラミネートベニアというセラミックの薄い板のようなものを貼り付ける方法です。この方法ですと歯はほとんど削らず、 1/10mm程度の削除量ですみます。これも変色、磨耗はありません。
最後に歯自体の色を白くする方法です。これは歯の表面に薬液をつけ紫外線を照射し薬液を反応させ歯の色を漂白(ブリーチング)する方法です。
その人、その歯でいろいろな適応がありますのでお気軽にご相談してください。
お口の中に被せを入れるための材料として金属、セラミックス、レジンなどが上げられます。
金属の材料は強度・適合性の面で優れており、ほとんどの健康保険適応の被せでは金属が使用されます。しかし、審美的には劣ることと、稀ではありますが、長い間に金属が口腔内に溶け出し体に取り込まれ、アレルギー反応を起こします。症状として一番多いのは、手や足の裏に水泡や膿泡ができる掌蹠膿泡症です。そのほか、接触性皮膚炎や発疹、湿疹などが代表的です。
当院ではこのことを考え以前より金属以外の材料の使用を考えオールセラミック(キャディムやラミネートベニアなど)を導入してまいりましたが、金属と同等の強度となると問題がありました。
そこで今回、当院ではいち早くジルコニアセラミックスの導入を決めました。
ジルコニアセラミックスは、歯の治療にまったく金属を使用しないので、金属アレルギーにかかる危険がなくなります。
審美的にも金属で裏打ちしたメタルボンドに比べても金属の透過がないため、より自然の歯に近い色調がだせ、金属が溶け出すことがないため歯ぐきが黒く変色することもありません。
強度の面でも、金属と同レベルの強度をもっていて、長年にわたって十分な耐久性を発揮します。
2005年に厚生労働省の認可を受けたばかりの素材ですが、ヨーロッパではかなり前から歯の被せとして使用されており、他の医療領域でも人工関節材料として以前より使われているものです。それだけ生態親和性と強度が高いものだということです。 自然で安全な歯科用材料としては理想的な材料だと思います。
当院では、専門医による矯正治療を行っています。
並びの悪い歯列をきれいに並び替えていく治療です。以前は、子供ばかりでしたが、現在では、成人の方の希望者も増えてきています。成人になると矯正はできないと思っておられる方も多いようですが、歯は年齢に関係なく並べ替えることはできます。ただし、反応は少し遅くなります。
スポーツと歯科の関係は、あまり一般的ではないかもしれませんが、実は密接なつながりがあるのです。
オリンピックに出てる選手の多くはテンプレートという器具を口にいれて競技を行っていることをご存知ですか?マウスピースのような器具をいれて噛み合せを調整することで、通常ではだせない力を発揮できるようになるのです。当院でもアルペンスキーの選手にテンプレートを入れることにより良い成績を収めている選手がいます。
また、格闘技やラクビーなど激しくぶつかりあう競技で、前歯の外傷を防ぐためにマウスピースも作ることができます。
当院で作成したテンプレートをいれてスキーのアルペン部門でよい成績を収めた谷口勇翔(ユウト)君の記事です。
当院では開業当時より身障者の歯科治療をおこなっています。そのため院内外はバリアフリーとなっています。
石川整枝学園の生徒さんたちに、定期的に口腔内メインテナンスを受けてもらっています。最初はむし歯治療がおもな治療でしたが、今では歯石除去とPMTCがほとんどの治療となりました。(むし歯の発生率が極端に減ってきました)