当院は、現在残っている歯を長持ちさせる治療を行っております。
それは、歯を極力削らない最先端の歯科治療です。
(MI:ミニマムインターベンションといいます)
MIを実践するために、銀歯ではなくコンポジットレジン(白い詰め物)による治療を、メインに行っております。
従来の銀歯による治療方法では、このような小さな虫歯の場合でも、
本来虫歯ではない健康な部分まで大きく削り、銀色の詰め物をつめていました。
コンポジットレジンによる治療なら、必要最小限(虫歯の部分のみ) しか削りませんので周囲の健全な部分を犠牲にすることはありません。
院長の「コンポジットレジンの症例」がアメリカの歯科の専門誌で紹介されました。
歯科医師が、もっとも大切にするべきことは何でしょうか?
知識、技術、それとも話術でしょうか?
いずれも大切なことですが、歯科医師が歯科疾患の予防と治療のエビデンスに基づいた考えがあってのことです。
●エビデンス(evidence)・・・証拠、根拠 ... 医学的には、(根拠に基づいた医療)の意
当院では、天然歯をできる限り維持することが最良の治療と考えています。
分かりやすく言えば、出来る限り歯を削らない、神経を取らない、歯を抜かない治療が患者さんにとって本当に利益のある治療と考えています。
2001年には国際歯科連盟によって、ミニマム・インターベンション(MI)が提唱され、 歯科界の国際的トレンドとなっています。
MIとは、最小限の侵襲(小さく削ること)という意味です。
簡単に言えば、できる限り手を加えない治療(最も天然歯を長持ちさせる治療)が、世界の歯科治療の常識となったのです。
世界の歯科治療の常識となったMIは、本当に日本で実践されているでしょうか?
最良の治療法も知識だけでなく、実践が伴ってこそ患者さんの利益となるのです。
エビデンスに基づく実践が、歯科医師の患者さんに対する良心だと思います。
当院では、MIを実践するためコンポジットレジン(CR)を多用しております。
コンポジットレジンとは、歯の色に似た白い詰め物のことです。
コンポジット レジン
こちらにあるのはほんの一部です。
その歯、色に合わせて使い分けていきます。
中には、保険適用外材料も多種多様あります。
前歯の治療にCRは、一般的に使用されています。
しかし、奥歯にはどうでしょうか?
銀歯がたくさん入っていませんか?
当院では、奥歯にも出来る限り、CRによる治療を行います。
見た目が白くて患者さんが喜ぶから、CRをしているわけではありません。
銀歯を詰める時のように健康な天然歯を削らずに、虫歯の部分だけを削る治療をするには、CRを使用することが必要だからです。
その結果として、見た目の美しさも得られるのです。
当院では、カリオロジーに基づいたMI治療を行っております。
そのため、通常の虫歯治療では、基本的には麻酔を使用しません。
それは、虫歯になってしまった部分は、削っても痛みはほとんどないからです。
健全な歯質を削るから痛みがあり、それを緩和するため麻酔が必要なのです。
その結果、健全な歯質を必要以上に削ってしまうリスクを患者さんに与えてしまうことになるのです。
●カリオロジー (cariology)・・・齲蝕(うしょく)学。虫歯学。虫歯の治療よりも予防に注目したあらゆる研究をさす。
●コンポジットレジンによる治療は読売新聞等メディアでもとりあげられております。
●樹脂材料で増える選択肢 朝日新聞 2002年8月31日 全国版12面より
コイデ歯科の治療は金属を使用しないメタルフリーの治療を提供いたします。
虫歯の治療などで歯を修復する場合、CR(コンポジットレジン)を使い修復します。金属アレルギーの方でも安心して治療を受けていただけます。
奥歯によく入っている銀色の詰め物はパラジウム合金といいます。
このパラジウム合金は保険治療で出来るので、過去の治療で詰め、今もそのまま、という方も多いのではないでしょうか?
当院に新規に来られる患者さんの多くは、この銀色の詰め物(インレー)のやり治しをご希望になります。
CR(コンポジットレジン)による治療は金属アレルギーの解消だけではなく、見た目にも自然で美しいというメリットがあります。
パラジウム合金の欠点は見た目の悪さもありますが、それ以上に辺縁(歯と詰めもののフチ)が甘くなるという点です。
パラジウム合金と歯の間にできたわずかなすき間から虫歯菌が入り込み、内部で虫歯になることを2次カリエスといいます。
CRなら隙間なく充填できるので2次カリエスのリスクが大幅に低減されます。
歯を虫歯などで大きく失ってしまった場合、修復のために 支台歯を入れ、人工の歯をかぶせるため、クラウン、という治療を行うことがあります。
このような場合、支台歯(コア)に強度に優れた金属を使い、外側の部分には見た目を考慮し、セラミック製の歯をかぶせるという治療を行うことがあります。
この治療方法はメタルボンドと言われるもので、耐久性と見た目の美しさを兼ね備えています。しかし、これではメタルフリーとは言えません。
コア部分が金属の場合、金属アレルギーの方はアレルギー症状が出ることがあります
当院の治療はコアの部分まで全て非金属で行います。
かつては、強度の面が懸念されていましたが、現在では金属と同等の強度を持っています。
金属アレルギーの方はぜひ一度ご相談下さい。
そのため当院では苦痛を伴わないよう、「キィーン」と嫌な音を出すタービンという器具を 出来る限り使わないで、細心の注意を払いながら耳かきを極小にしたような器具(エキスカベータ)で少しずつ虫歯になり軟化した部分だけを取り除いていきます。
エキスカベータ
健全な歯質を削らないように、非常に小さな耳かきのようなこの器具で、丁寧に虫歯を取り除きます。
(ならべたマッチ棒の大きさと比べてみてください)
歯科医サイドとしては、麻酔を行い一気に削ってしまったほうが治療時間の短縮になるのですが・・・
必要以上に健全な歯質を削らないため、最新の接着療法のダイレクトボンディング(コンポジットレジン、CR)が当院のスタンダードな治療です。
ダイレクトボンディングは、自然な美しさを再現すると同時に虫歯になりにくい人工のエナメル質をも再現してくれます。
奥歯にダイレクトボンディングを使用することを、強度的に疑問視する考え方をお持ちになっている方もいるかもしれませんが、実際には、ダイレクトボンディングの方が長期的に生存率は勝っているというデータもあります。
もう一度 考えてみましょう。
詰め物は、歯が支えています。詰め物が壊れたら修理できる可能性があります。
歯が壊れたら、抜歯の可能性があります。
少しでも多くの歯質を残すこと
それが当院の治療の目標です。
健全な歯質を残し、審美性に優れ、その上虫歯の再発を予防する最新の治療法を実現するためには、国内外の著名な講師による研修会に参加して知識と技術を習得し、実際の診療ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用して最大限の努力をしています。
マイクロスコープ
歯科用顕微鏡
当院は、最大倍率30倍の顕微鏡を使用しております。
その成果の一つとして、本ホームページの治療後の写真をご覧になっていただければと思います。
しかし、どんなに素晴らしい高度な治療も、天然歯にまさることはありません。
そのため当院では、審査・診断そして予防指導に重点をおいています。
そのため虫歯の審査診断には、虫歯の進行度を正確に診断するためのレーザー機器(ダイアグノデント)を使用し、不必要な治療を行わないようにしております。
ダイアグノデント
レーザーで初期のむし歯を検査します。
着色を虫歯として治療することもありません。
予防指導としては、セルフケアや食生活のアドバイスなどを行い、さらに歯科衛生士によるオフィスクリーニングも行っています。
そして忘れてならないのが、治療終了後の定期的なメインテナンスです。
いつまでも健康で美しい歯を保つには、患者さんと私たち医療従事者の共同作業と信頼関係の証であるメインテナンスの継続に勝るものはないのです。
治療の終了時が終わりではなく、予防の始まりとなるのです。
定期的にメインテナンスをお受けになられ、いつまでも、健康なお口の状態を維持し続けて頂くことが、当院の、究極の目標であります。