わしづか歯科では20年余の臨床のあいだ一貫してインプラント治療に取り組んでまいりました。
特にこの15年ほどはチタンの生体親和性を最大限引き出し利用するいわゆるosseointegrationタイプのインプラントがドイツやスウェーデンから導入され我が国のインプラント治療の主流となり、治療システムとして十分臨床の過酷な条件に耐えうるスタイルが確立されたと実感しています。
30年近くの歴史をもつ日本独自のサファイヤインプラントも、わしづか歯科では15年の経過をへて問題なく機能をしています。しかし、咬合圧力の抵抗性、システマティックなインプラント埋入術式および補綴製作システム、補綴物メインテナンスへのイージーアクセス等、現在のチタンインプラントの隆盛は当然であるし、ますます患者さんのニーズにこたえる形で発展をしていくであろうと思います。チタンインプラントの治療をした患者さんには本当に何でも噛めるようになったとよろこんで頂いています。チタンインプラントもわしづか歯科では最長15年患者さんに使って頂いております。
このようにチタンインプラントの生体親和性は目を見張るものがありますが、やはりかみ合わせの関係、はぎしり、くいしばり、歯周病の程度、残存歯の影響、そして骨の質と量さらには、患者さんの生活の状態や内容等、さまざまな情報をすべて考慮し診断を下さなければ治療終了後の予期せぬトラブルに発展しますから、高度な歯科的診断力が必要になります。
現在わしづか歯科のインプラントについては厚生労働省より認可を受けたスウェーデンの”ASTRA”インプラントで対応させていただいております。
”ASTRA”インプラントは術式もシンプルに設計されており、患者さんの負担は極力おさえられ、治療中の痛みは局所麻酔によりまったくありません。また、術後の痛みについてもほとんどありませんが、もしあったとしても鎮痛剤で対応出来ます。
手術時間につきましては症例と埋入の本数によりますがおよそ20分から45分程度で完了します。
患者さんに埋入したインプラントが安定するまでに上のあごで6ヶ月、下のあごで3ヶ月の期間が必要となります。安定するまでの期間に来院していただく必要はありませんから、通院回数につきましてはカウンセリング、埋入部位の消毒、抜糸をのぞけば通常4回から5回で完了します。