小児の矯正は主に乳歯から永久歯に生え変わる時期に行う治療です。
(状態によっては乳歯列期から始めた方がよい場合もあります。)
反対咬合(受け口)や上顎前突(出っ歯)を改善したり、永久歯が生えるスペースを作るために顎の幅を広げる治療をしたりします。
■骨格的な改善ができる。
歯並びが悪い患者様の多くは歯だけでなく、骨の大きさ・形・位置にも問題があります。
小児の矯正治療の場合、骨の成長を利用して骨の問題を改善していくことができます。
■口の周りの悪い癖が早期に発見できる。
口の周りの筋肉や舌の悪い癖が骨の問題をより悪くしている場合もあります。
早期に癖を無くすことができれば最低限の矯正治療で正常な咬み合わせに成長していきます。
■永久歯の生え変わりを利用できる。
永久歯の生え変わるタイミングが早過ぎたり、遅過ぎたりすると最終的な歯並びに影響することがあります。
適切な時期に乳歯を抜歯して永久歯の生える位置を上手く誘導できる場合もあります。
Q何歳くらいで相談すべきですか?
A症状、年齢により適切な時期は異なりますので、気になった時点で一度ご相談ください。
初診相談時には予想される治療内容について一通りのご説明をしますが、詳しくは精密検査を受けて頂くことで正確な判断が可能になります。
例えば、すぐ始めなければならない場合、歯の生えるのを待つ場合、成長発育を待つ場合等に分かれます。
Q矯正装置を付けると痛みありますか?
A子どもの歯に付ける装置には激しい痛みがでるものは少ないです。
鈍い痛みや歯が浮いた感じ等がする場合はあります。多くの場合3日~1週間で治まります。
Q子どもの時から矯正すれば永久歯を抜歯して減らさなくてよいのですか?
A成長期の患者様の場合は顎の幅をある程度拡大できますので、それで全ての永久歯がきれいに並べば理想的です。しかし非常に歯が大きいお子様が増えており、全部の患者様が非抜歯で治療できるわけではないのが現状です。