なかおか小児歯科クリニックホームページ【長岡京市】

当医院の治療方針として、「歯を削らない、抜かない治療」をコンセプトに治療を行います。ただ、どうしても治療に時間がかかってしまいます。むし歯の場合エナメル質を大きく開けて削った方がよく見えるので、短時間で感染象牙質を取ることができます。神経の治療でも抜いてしまえば、痛みを感じる神経が無くなるので虫歯に関しては一生痛みが出ません。（歯周病や根っこの先の病気での痛みはあります）しかし、虫歯になるとなぜ痛みが出るのでしょうか？それは、「体から虫歯が出来ているので治してくださいと言うサインなのです。」また、歯の神経は痛みを感じるだけではなく、血管もあり歯に栄養を送っています。と言うことは神経を取ってしまうと、虫歯になってもわからないばかりでなく、歯に栄養がいかないので、もろくなることになります。わかりやすく言うと生木と枯れ木の違いです。

虫歯を全て取って詰めたが、凍みてきて結局神経を取ることになった。
歯周病で歯がぐらぐらしており、残そうとして歯周病の治療をしたが結果的に抜かなくてはならない場合もあります。
歯並びの治療でも大人になってから、健康な歯を抜きすスペースを作り歯を並べると言う方法であれば２?3年で終わりますが、子供の時より顎の成長を助け、土台となる顎の骨を拡げて歯を抜かなくても良い方向に持っていってあげるといった治療をすると6才ぐらいから12才位まで見ていくことになります。
と言った具合に期間はかなりちがいます。
歯を抜くのも、歯の神経を取るのもいつでも出来ます。
しかし、取ってしまえばもう戻れません。出来る限りのことをしてからでも遅くはないのではないかと考えます。
しかし、「できるだけ歯を削らない、抜かない治療」をコンセプトに当医院では治療していきます。
間違っていただきたくないのが、むし歯でぼろぼろになっている歯を削らない、置いておくと健康な歯まで影響を及ぼす歯を抜かないというわけではありません。そんな場合には、もちろん削ったり抜いたりします。残せる可能性がちょっとでもあれば、それをしてからでも遅くない場合が多いと私は考えます。
もちろん、人それぞれ考え方が違います。「少しでもぐらぐらであればすぐに抜いて欲しい」、「すぐに神経を取って欲しい」、「すぐに削って欲しい」と言う方もおられます。それはそれでよいと思います。
実際、全国の歯科医院の数はコンビニより多いので、患者様が自分に合った歯科医院を選ぶべきだと思います。最近よく「セカンドオピニオン」という事を言いますが、これは同じ病気に対して2件ならびに3件の病院を回り、治療内容を聞くと言う物です。歯科に関してもそれでよいと思います。

日本の皆保険制度は疾病に対して使用される物であり、病気に対してしか支給されない物であり、予防に対しては保険外診療となってしまいます。
ご存知のように、現在国は医療費を削減しようとしていますので、予防に対して保険が使えるようになるのはこれからも難しいと思います。
しかし私個人の考えとしては、現在の医療費を減らすと言うより、将来の医療費を削減させるために今予防に力を入れていくべきだと考えます。そうすれば、歯科だけではなく、医科に関しても病気が減り、結果的に医療費の削減が達成されるのではないかと考えます。

当医院は名前からわかるように小児歯科です。これは、乳歯の間に虫歯を治しておき、永久歯では虫歯を作らない、一生自分の歯で暮らして行って欲しいと言う思いからです。小さいうちにもっと歯のことに関心を持ってもらい、歯を大事にしてもらう。これに関してはご家族の協力が必要です。開院当時は、子供の治療と父が見ていた患者さんの治療をしていました。最近では、お子様とそのお母さん・お父さん・おじいちゃん・おばあちゃんとご家族の治療をしております。お子さんの歯を治すには、両親の意識を変えないことには治らないことが、小児科専門でやってきてわかりました。だから、小児歯科ではありますが大人の治療も力を入れてしております。
口は食べ物の入り口です。入り口が悪いと出口まで影響を及ぼします。大きな話かもしれませんが、健康であれば医療費についても、国のそして個人の医療費を下げることもできます。
なによりいつまでも元気で楽しめることができます。