1 初診(問診・診査・検査)
初診は、お口の中の状態把握です。
まずは、患者様の口腔内状態がどのようになっているかをしっかり確認させていただきます。
問診
何点かご質問させて頂き、詳しい症状、生活習慣や全身状態の把握をします。
診査
お口の中の状態を確認し、お口の中の写真撮影いたします。
検査
歯周ポケットの深さ、出血の有無、X線撮影、顕微鏡検査を行います。
2 診断・治療の計画と説明
問診、診査や検査の情報をもとに、今の歯周病の状態を把握し、1本1本診断をします。
そして、治療をどのように進めていくかを計画します。
その後、患者様に症状の説明と治療について説明を行います。
ご不明点などは、お気軽にご質問下さい
3 歯周初期治療
歯周治療をスタートします。歯周病の原因は「口腔バイオフィルム(古いプラーク)」ですので、治療の基本はプラークコントロールです。ブラッシング指導・動機付け毎日、お食事をするとプラークは付着します。きれいにプラークが取り除けていないと、すぐにバイオフィルムは(古いプラーク)が付着してしまいます。
バイオフィルム(歯周病の原因)が付着するのを防ぐために毎日のブラッシングが最も大切です。当院でバイオフィルムをきれいに除去しても、ブラッシングが十分でなければ2~3日でバイオフィルムの形成が始まってしまいます。
そのため最低1日1回、特に寝る前は十分にプラークを落とすように十分なブラッシングが大切です。
正しいブラッシング方法を身に付けていただくことで、これまでのブラッシングでは、落とし切れてなかったプラークも効率的に取り除くことができます。
原因除去
歯周病の原因となっている、古い冠や詰め物を入れ直しや新しくします。
また、入れ歯などの欠損部分でしっかり固定されてない歯もしっかり固定するように調整します。
スケーリング・SRP
歯垢(プラーク)は時間が経てば、歯磨きでは取り除くことができない歯石になります。
歯石自体は直接歯ぐきに影響を与えることはありませんが、バイオフィルムが付着し、とりにくくなるため除去が必要です。
また歯周病になると、歯周ポケットが深くなり、歯周ポケット内に溜まったバイオフィルムや歯石は、歯ブラシでは取り除く事ができないため、専用の器具を使って除去していきます。こうすることで、バイオフィルムが付着しにくい、口腔内の状態を良くしていきます。
4 再評価
歯周初期治療が終了したら、歯周病の状態を再評価(検査)します。再評価のタイミングはひとによって違います。
検査・診断の結果、改善が認められない。あるいは問題が残っている場合は、もう一度見直しを行う必要があります。問題無く、歯周病が改善していれば、メインテナンス(定期健診)へ移行していきます。
5 再評価で問題がある場合
再治療が必要な部位を把握し、問題点がどこにあるのかを把握します。
セルフケアが不十分であれば再度ブラッシング指導を行います。
その他、生活習慣などで問題がないかも一緒に考えます。
歯周ポケットが残っている場合は再度SRPを行うこともあります。
歯周ポケットが深い場合や、歯や骨の形態によりプラークコントロールが難しい場合などは、外科手術を行い改善する場合もあります。
6 再評価で問題がない場合
治療により改善した歯ぐきの状態を維持するためにメインテナンスを行います。特に歯周病は再発しやすい病気ですので、メインテナンスは不可欠といえます。
毎日のブラッシングにより、歯周病の原因となるバイオフィルム(古いプラーク)が付着させないことはもちろんですが、定期的なプロのケアによって、セルフケアだけでは落としきれないバイオフィルムを除去します。
セルフケアとプロのケアをしっかり行うことで、歯周病の再発を予防することが可能になります。
歯の健康維持し、自分の歯でしっかり食事ができるように、今からがんばりましょう。