乱杭歯や出っ歯、うけ口、開咬(上と下の歯が噛みあっていない)って、ご存知ですか?
これらの不正咬合があることにより、むし歯になったり、歯周病になりやすくなりま す。不正咬合を正しくし、よく噛めるようにすること、歯の健康を保つための環境を 整えることが矯正治療です。
みなさんの中で、自分の歯ならびが気になっていらっしゃる方はいませんか? 矯正治療は敷居が高いと敬遠されがちですが、美しいだけでなく、しっかり噛めることからも大切です。アメリカではほとんどの人が歯ならびを治しています。陸上のカール・ルイスも記録をあげるために歯ならびを治したそうです。また矯正をするのは子どもだけというのは間違った認識です。大人でも矯正されて良かったとおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
・しっかりした歯ぐきと骨をつくる
・胃腸の消化吸収を高める
・何でも食べることにより成人病予防になる
・脳に刺激を与える
・唾液(つば)はガンを予防する
・ダイエット効果がある
ご自身の歯で噛めるようにするために、いくつかの点で入れ歯や継ぎ歯の治療とは異なっています。
第一に自然に動こうとする歯の力をかりて歯の位置を治します。
通院間隔は、3~4週間に1回、治療期間は個人差がありますが、通常半年から数年(2~3年)で矯正治療 が終わります。 また、歯の動く方向をコントロールするために矯正装置が必要となります。
成長期のお子様で上顎や下顎の大きさや位置に異常がある場合には、成長力を利用して骨の発育をコントロールする必要があります。
第二に限られた顎の大きさの中に歯を並べますので、歯を抜く場合があります。歯を抜いた場合は、残りの歯をきれいに並べることにより、閉じてしまいます。
歯を動かすために、非常に弱い力を加えますので、力を加えた日から3~5日間、噛みしめると少しいたみを感じることがあります。でも、むし歯のような強 いいたみではありません。いたみがあったとしたら、歯が動いているサインですので 心配しないでください。
最良の治療結果が得られるよう、矯正装置を決めますが、 もし気になるのなら申し出ください。
次善の矯正装置を考えましょう。 でもご本人が考えているほど周りの人達は気にしていませんよ。