歯科矯正治療は、口腔や全身の健康の回復や増進のためにも必要な医療の一つですが、歯科矯正治療は、美しさを創造する医療です。 矯正治療は、美しくなるためだけにおこわれるべきものではありませんが、美しくなるためにおこなわれるべきです。
医療は通常、罹患した身体部分を元の健康な状態に戻すことを目的といたしますが、歯科矯正治療は、不正咬合という歯列を含む顎顔面の不調和な状態を新たに正常と思われる位置に再構築する、いわゆる創造の医療であるといえます。矯正治療は歯科医療の中でも、成長期の子どもの治療には長期の成長予測の能力を必要とするなどの特殊性が高い医療です。正しい位置に歯をきちんと動かして上下の噛み合わせを『きちんと』つくることは、トレーニングを受けた歯科医にしかできません。削って・詰める・被せる虫歯の治療では、 『もとの状態』に戻すことが治療目標になります。歯科矯正治療は、今までとはまったく違った新しい状態や環境(歯ならび)を作り出す医療です。もとに戻す医療と異なり、目標となる『もとの状態』がありません。
九州歯科大学卒
九州歯科大学大学院卒(歯科矯正学専攻)
日本矯正歯科協会(JIO)認定歯科矯正専門医
西日本歯科矯正学会会長
福岡県歯科医師会代議員