●あなたは思いきり口を開けて笑えますか?
歯並びをきれいにするという事は、見た目だけでなく歯を削らずに歯の各々の機能を取り戻す事ができたり、清掃しやすくなるなど、いろいろな利点があります。
ふつうの矯正治療では小臼歯(犬歯の後ろの歯)を抜歯することが一般的に行われていますが、当院では出来るだけ歯を抜かずに矯正治療を行っています。
抜歯せずに矯正を行うことで治療期間の短縮にもつながり、約1年~1年半で終了します。
あごの成長を期待したりする場合は、若い時期の方がよいのですが、基本的には年齢に関係なく治療ができます。当院ではできるだけ歯を削らなくてすむように、又、歯の本来の機能を取り戻すために、きちんとしたかぶせものができるように、積極的に治療に取り入れています。
※症例は45歳の方です。
●叢生(ソウセイ) ---乱ぐい歯
あごが小さかったり、あごに対して歯の幅が大きい場合に起こります。歯の生える場所が足りないので、凸凹に生えたり、重なりあって生えています。
※症例は16歳の方です。
●上顎前突 ---出っ歯
上の前歯や歯列全体が前に突き出ている状態をいいます。
※症例は15歳の方です。
●開咬
あごを閉じてかみ合わせても、上下の歯にすき間ができています。
※症例は16歳の方です。
●顎前突 ---受け口・反対咬合
下の前歯が上の前歯より前に出ています。
※症例は27歳の方です。
●小児期に矯正治療は必要?
不正咬合(歯並び・噛み合わせが悪い状態)の原因は様々です。
先天的な要因:遺伝 (骨格のバランス・歯質の強さなど)や、後天的な要因:出生後の様々な環境要因(食 事回数・内容、間食、習癖)により生じます。
この小児期の問題は放っておくと成長に 従って増悪し、骨自体のずれ(骨格性)などの大きな問題となってしまいます。
このことを防止するために子供のころに矯正治療が必要となるわけです。
小児期の矯正治療の目的は、今から成長する上で正常な噛み合わせの形成の妨 げとなる因子を取り除き、機能的に正常な状態へと導くことです。
具体的には、顎骨や歯列の成長をコントロールすることにより、
①上下のあごの前後・左右のバランスを整えること
②永久歯の並ぶ隙間を作ること
③指しゃぶりなど歯並びに悪影響を及ぼすくせを取り除くこと
④噛み込む際のあごのずれなどを取り除き、正常な成長軌道へ戻すこと
の4つが挙げられます。