現代人は特に食事もかたいものを食べないから顎の骨が小さくなってきています。
この様な小さい顎に歯がひしめきあって歯が萌出しようとするので八重歯や出歯になることが多いのです。
これをベンチと人でたとえてみましょう。
5人の人が3人がけのベンチに座ろうと思っても二人はベンチの脇に立たなければなりません。これが歯並びを悪くする一つの要素なのです。
成長期のお子様の場合、この3人用のベンチを5人用に拡げたらという発想で治療するのです。(エキスパンジョンプレートorヘッドギアーetc)
つまり上下の顎の骨が成長していく上で、様々な環境的因子に阻害されないように手助けをすることができます。そして永久歯に生え変わる時期に、十分なスペースが出来ているように、上下の顎の骨の成長を促しバランスを整えていきます。
歯の写真 顔の写真 歯のレントゲン写真、頭部のレントゲン写真 歯列の模型、などの治療計画に必要な資料をとります。
症状により顎関節のレントゲン写真や顎運動の検査もします。
成人の場合でも、これと同じ発想で治療が行います。
当院では、可能な限り非抜歯強制(歯を抜かない矯正)を心がけております。
残念ながら顎の骨が著しく小さく(1人用の骨しかなく拡げても3人用のベンチしかできない場合があります。)
この場合は無理せずに歯を抜いて治療する方が良い結果につながる場合があります。
患者さん1人1人が健康で美しい歯並びですごされますように。