1949年 新潟県に生れる
1973年 日本大学歯学部を卒業
1977年 日本大学大学院歯学研究科
(歯科矯正学専攻)を修了
歯学博士号を取得
日本大学歯学部兼任講師となる
1979年 島田矯正歯科クリニックを開設
(大和市中央林間)
1994年 医療法人社団林友会、理事長に就任
1998年 現住所に診療所を移転
現在に至る
● 所属団体
日本矯正歯科学会、東京矯正歯科学会、日本臨床矯正歯科医会、日本口蓋裂学会、日本顎変形症学会、日本顎関節学会、American Association of Orthodontists、Foundation for Orthodontic Research、 World Federation of Orthodontists
● 取得資格
・歯科医師免許 1973年 取得
・日本矯正歯科学会 認定医・指導医 1990年 取得
・日本矯正歯科学会 専門医 2006年 取得
・県指定自立支援医療機関(更生・育成医療機関) 1999年 取得
・顎口腔機能診断施設 1999年 取得
● メッセージ
中央林間の地での四半世紀を顧みる
当地が「鶴間村」と呼ばれていた戦国時代、相模野はウサギやキジの狩猟地だったとのことです。小田急江ノ島線が開通したのは昭和4年4月で、この地が初めて分譲されたのは、昭和6年、現在の中央林間、南林間、東林間という駅名も当初は公所、相模が丘、中和田とする予定だったということで、当時はこのあたりは雑木林とすすきの原で、カラスが何千羽と飛び、野ウサギや古綬鶏も多く、ワラビやタラの芽、きのこも採れたようです。(「中央林間元気印ネット」より)
さて、私がこの中央林間の地に縁あって矯正歯科専門の当院を開設したのは、昭和54年(1979年)ですが、その当時はまだ東急田園都市線は「つきみ野」までしか開通しておらず、この線の延長により小田急線中央林間駅に合流することを待ち望んでいました。しかし、その後なかなか話が進まず、昭和59年(1984年)にようやく開通しました。開業してすでに5年の月日が流れていました。
この中央林間で矯正歯科専門の診療所を構えてから今年、2003年で25年目を迎えることになりました。開業当時は矯正歯科専門でやる人も非常に少なく、大和市、綾瀬市、相模原市、座間市、海老名市、厚木市を含めて初めてでしたので、本当に矯正だけでやっていけるのかと一般歯科の先生方からも随分心配していただきました。
それから四半世紀が過ぎ、今ではこの地域にもおおよそ10名ほどの専門開業医がおります。幸いなことにお互いに比較的コミュニケーションがよく取れており、各々がそれぞれの立場で地域に貢献できているのではないかと思っています。開業当初私が診させていただいた患者さんも私とともに歳を重ね、当時小学生だった方がご自分のお子さんを連れて来られることも珍しいことではありません。矯正歯科をやって行くには、まず患者の皆さまとの信頼関係が第一ですが、同時に一般歯科の先生は勿論のこと、口腔外科の専門医や医科の先生方との連携が非常に大切であり、この連携がうまく取れてはじめて一人の患者さんをしっかりと診ていくことが可能になると考えています。これらの先生方と有能なスタッフなしでは絶対に今までやってこられなかったと思いますし、これからも専門的知識や技術の研鑽はさることながら、私を支えて下さっている多くの方々とのさらなる強い連携と信頼が必要だと考えています。何より矯正歯科治療を必要とする皆さまのために。
矯正歯科をやっていてよかったこと
例えどんな仕事をしていても「他人(ひと)にほめられる」ことと「他人(ひと)によろこんでもらえる」ことほど自分にとってうれしいことはないでしょう。私が歯学部を卒業して矯正歯科に携わるようになってから今年でちょうど30年になりますが、当時は歯を一本一本治療する一般治療に比べ、矯正治療は歯並び全体を大きく変えてしまうことができたり、ときにひとの成長発育までもコントロールできるという「大胆さ」に魅力と興味を感じて矯正歯科の門を叩きました。
この30年間、実に多くのそして様々なひと(年齢、性別、家庭環境、性格、ものの考え方、人との接し方、生き方が全く異なる人々)の治療をしてきました。
「先生、実はわたし矯正するまでは人前で話すことがすごくいやで、どうしても内向きだったんですけど、今はすごくひとと話すのが楽しくて、明るくなったって言われるんですよ。」定期観察で来院された40代の患者さんがこっそりと私に告げてニコッと微笑んで帰りました。こんな時が私の「矯正歯科をやっいてよかった。」と思う時です。
咬み合わせを治してよく咬めるようになったり、歯や歯ぐきの手入れがしやすくなることで健康な環境を長く維持できるようになることは勿論ですが、機能的なバランスがとれることにより、口元もきれいになり自信が持てるようになるといった「こころのケアー」もできること、これも私たちのできることの一つです。