鎌田 恵史郎 (かまだ けいしろう)
昭和48年生まれ
朝日大学歯学部卒業、口腔感染症学会会員
・水曜会
・岡山大学歯学部歯周病態学講座 研究生
・日本歯周病学会 会員
・土屋雅史先生の矯正治療に関するセミナーを受講
・岡本浩先生の歯周病治療に関するベーシック・アドバンスコースを受講
・中村健太郎先生の補綴治療に関するベーシック・ポストグラデイエートコースを受講
・POIインプラント・カムログインプラント・マスターコースを受講
その他年間を通して多数受講し、日々の勉強と技術の獲得を継続しております。
歳が若いと入れ歯治療が不得意の様に思われる方がおられますが、実は、入れ歯治療が一番の得意分野であります。
その理由は、かみ合わせの治療・精密治療と密接な関係にあるからであります。
開院して13年目となりました。当院では開業当初より歯周病の治療・予防に重点をおいた診療をしておりますが、近年のデジタル化によりほとんどの患者様の歯周病に関するデーターが蓄積されており、全体的な傾向から個人の状態変化まで瞬時に把握する事が可能になっております。
定期健診を受診しておられる患者様と、トラブルがある時のみ受診される患者様との差を診療後10年で比較し、全体的な傾向を観察すると、定期健診を受診されておられる患者様では10年で0~1.7本の歯を失われておられ、トラブルがある時のみ受診されておられる患者様では2~4本の歯を失われておられます。
実に2倍の差が10年で現れております。
また歯周病ポケット検査をされたときの出血率でも20%以下の患者様と20%以上の患者様では治療後10年で比較すると歯周病の進行や虫歯の進行に差が現れております。
つまり治療の結果は治療後の定期健診に患者様が来院されるか、されないかによって、大きく左右されます。逆にいえばかまだ歯科医院が患者様の歯周病予防への関心を引き出せるか、引き出せないかに左右されるということになります。
歯は患者様に 食べる、会話する、栄養を吸収しやすい状態にして飲み込むという大切な役割を持っております。
そして患者様が歯に関する正しい取扱い方を知っておられれば、非常に長持ちする様に作られております。
その取扱い方の中に、歯周病、虫歯予防として定期健診が重要であることは10年のデータで明らかになってきました。
20年後、30年後はどうでしょうか?定期健診が重要から必須になるかと考えられます。
これからも治療はもちろん、良い治療後を提供できるように診療してゆきたいです。