抜歯後にできる孔を抜歯窩と言います。
通常は止血後、血餅ができ、上皮が創口を覆い、正常な状態となって治癒しますが、時として、抜歯時に破切したり、小歯片、歯石などの異物が残ったり、根の周りの肉がきれいに取り除けなかった場合に、抜歯窩が治癒せず、痛みが止まらないことがあります。
また、抜歯窩がドライソケットの状態になって、正常な血餅ができない場合もあります。
【処置】
抜歯窩内、創内に異物が残った疑いや不良肉芽が残っている時には、麻酔をしてかき出し、通常の抜歯後の処置を行うことにより治癒します。
ドライソケットの状態の時には、原因により外科的に処置しますが、創面の保護を行い、正常な肉芽が上がってくるよう処置を行います。