これは、自分がした処置が、新たな病気の原因にならないようにすると言う事です。
これは、なかなか大変なことなのですぞ。
8020とは、80才の時には20本の歯があり、それらが充分に機能している状態にしておこうと言うことです。
これは単に口の健康と言うことでなく、しっかりした歯があり良く噛むことによって脳血流量を増し、ボケ寝たきりを防ぐと言うことで、全身の健康にとっても大切な事です。
当医院は開業(1977年)以来、予防、メインテナンスには力を入れてきました。
現在では、来院されている患者さんの約3分の1は、予防、メインテナンスです。
これらの処置を 普通、PMTCやPTCと言います。(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
北欧の方では、8026が目標となってきています。
つまり、20才の時の歯数28本のうち、1~2本はやむをえないかもしれないが
残り26本は生涯にわたり維持していこうというものです。
日本でも、可能でしょうか。
一緒に、トライしてみませんか。
歯を失う二大原因である「虫歯」も「歯周病」も、その直接的な原因であるプラーク(細菌)を取ることから、治療や予防は始まりますが、これを完全に取ることなどは不可能です。
これらの治療は、細菌の感染のみの捉え方では限界があります。
我々は、細菌ともっと共生関係を持つべきだとも思っています。
上手に「養生=メインテナンス」していけば、虫歯も歯周病も恐くありません。
厚生省は、最近「成人病」を「生活習慣病」に名称を変更しました。
これは大変良いことです。「虫歯」も「歯周病」もその大半は「生活習慣病」です。
やはり生活全般を見直す必要があります。その方法としては、食生活の改善が一番です。
この辺の所を、しっかり押えておかないと、歯科の治療は、うまく行かないと、思っています。
具体的な食生活の方法は、日本の伝統食を再評価すべきです。
「未病を治す」これは、予防です。
東洋医学とは、なにも漢方薬を飲むだけではありません。
治療と予防とは、表裏一体をなしています。
日常の養生の大切さを説く東洋医学的な考え方を日常の臨床に取り入れたいと思っています。