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小児矯正の考え方

小児矯正の考え方

顔貌と歯並び

私はこの仕事をしているせいか、最近歯並びの悪い人や顔貌に力の無い若い人が増えていることがとても気になります。街で見かける若い人の顔は、口もとや頬に力が無く、眼もとにも光りが有りません。顔が細い人は多いのですが、口が開いており、また、口が開いている人の多くは歯並びが良く有りません。歯並びが悪く顔に力の無い人は、どうしても自分に自信が無く積極性に欠けるものです。他人ごとながらもったいないと思ってしまいます。

私は小児歯科医の期間が長かったことから、子供の顔貌や歯並びに興味を持って、今日まで来ました。そして、お母様たちから同じような質問をよく受けます。

他院に矯正の相談に行ったところ、
「永久歯になってから抜歯して矯正します」
「今は様子を見ましょう」
「子供の時期に1回目の矯正をして、永久歯になってから2回目の矯正を再度行います」
などと言われましたが、今のうちに何か出来ることは無いでしょうか?という質問です。

乳歯の時に比べ歯並びの悪化が目立ってくると、子供と身近に接しているお母様から見れば、矯正を待っている間に何か出来る事は?と思うことは自然の事でしょう。一般的に、歯列の不正は顎と歯のアンバランスにより引き起こされます。お子様の顔をよく見ると、歯の生えているアーチの幅(4本の前歯が横に並ぶ幅)が狭くありませんか?鼻の下または上の歯の根のあたりが凹んだ顔をしていませんか?また、上の歯が出ている事が気になる人は、下の顎を見て下さい。下の顎が小さく見えませんか?下の歯が前に出ている子供さんであれば、上の歯並びはどうですか?鼻が低く見えませんか?上の顎が小さいのでは有りませんか?話し方はどうですか?子供っぽい発音で、舌足らずな話し方をしませんか?これらは、顎の(顔面の)発育不良のため(上下もしくは両方の)に起こる結果といえます。

上図は、何時も口を開けている子供さんの口もとです。唇の厚みとオトガイ(下顎の前面中央部)の筋肉の膨らみが判りますか?この子供さん本来の顔でなく、口もとの緩んでいる時の顔になっています。への字口は遺伝ではなく、弱い口輪筋の代わりにオトガイ筋が緊張することで起こります。下図は、何時も口を閉めている方の口もとで、オトガイが凹んでいます。

舌の癖です。飲み込む時に、舌を上顎につけられず前に出します。唇をめくると舌が出ているのが判ります。前歯の歯列に不正を起こす原因で、矯正しても再び歯列不正となり、発音がいつまでも舌足らずになってしまいます。

7歳の子供さんです。来院時は幅が7mm足りず上の歯は捻れて生えてきました。下の歯も左右の犬歯が前歯の後ろに入り込んでいます。犬歯の生える場所も足りないようです。7mm拡大して上の前歯を前方に押して、犬歯のスペースを作りました。捻れをとるためにワイヤーを使用しました。
下図が現在の様子です。生え代わりを待たなくてはならないので2年半かかりました。料金は42万円でした。

これらの発育不良は、次のような事の原因及び誘因となります。
■顔つきに力が無い
■硬い物は食べたがらない
■顔が子供っぽい気がする
■笑うと歯茎が見える
■いつも口を開けている
■口唇が厚い
■良く見ると顔が曲がっている
■いびきをかく
■鼻炎で鼻が詰まる。アレルギー。
■集中力が無い
■食事をこぼす。食べる速度が遅い。
ではこれらをおこした原因自体はどうして現れたのでしょう?

基本情報

大杉歯科
院長大杉 優司

145-0076
東京都大田区田園調布南21−13

03-3756-1199

診療科目
一般歯科、矯正歯科、小児歯科、審美歯科、予防歯科
休診日
日曜・祭日
アクセス方法
東急多摩川線沼部駅より徒歩5分

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