当院では、見えない矯正装置として「裏側矯正(舌側矯正ともいいます)」と、透明で目立たない矯正装置として「マウスピース矯正」をご用意しております。
それぞれご紹介いたします。
皆さんがよくご存知の矯正は「歯の表側」に装置を付けるものだと思います。
しかし、裏側(舌側)矯正は、その名の通り、歯の裏側(舌側)に矯正装置を付けますので、他の人に気づかれることはありません。下の画像を見て頂ければ一目瞭然ですね。
よく患者様から次のような質問を頂きます。
それぞれお答えいたします。
結論から申しますと、表側矯正と裏側(舌側)矯正の治療期間は変わりません。
当院では平均1年~2年程度(症例によっては2~3年かかることもあります)で治療を終了させています。
患者様がこのようなご質問をされるには理由が
あります。多くの歯科医院のホームページで、
「裏側(舌側)矯正は表側矯正と異なり、処置が
難しいためどうしても治療期間が延びてしまいます」
と掲載されているためです。
私はこれまで多くの裏側(舌側)矯正、
表側矯正を手掛けてきましたが、治療期間に大きな
差が出たことはございません。
もちろん歯に装置を付けますので、表側・裏側問わず、慣れるまでは違和感があります。しかし、当院で利用している装置は違和感を最小限に抑えるために従来よりも小型化されていますので、それほど気になさることはないと考えております。
結論からお伝えしますと、裏側矯正の方が虫歯になりくいです。
歯の裏側は、表側より3倍も厚いため、虫歯菌の出す酸に強く、また、歯の裏側には常に唾液が循環しているため、虫歯菌がこの唾液の静菌作用や殺菌作用によって増殖しにくくなっています。このような理由から、歯の裏側に装置を付けた方が虫歯になりにくいのです。しかし、表側・裏側に関わらず、装置を付けた状態でのブラッシングに慣れるまでは、虫歯になる可能性は高くなりますので、矯正中は歯磨きを徹底的にすることが大切です。
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを口にはめ、何度か新しいマウスピースに交換しながら徐々に歯を移動させる矯正治療方法です。
種類もいくつか存在しますが、当院では「インビザライン」「アソアライナー」というシステムを導入しています。
表側矯正や裏側(舌側)矯正と異なり、装置が取り外し式で、目立ちにくいのが特徴的です。しかし、歯の移動量が大きいケース(抜歯を必要とするケース)ではマウスピース矯正単独では限界がある場合があり、そのような場合は一定期間、表側・裏側矯正を併用することもあります。
取り外し可能ですので、食べたい物がなんでも食べられ、食後の歯磨きや装置の洗浄も簡単に行うことができる反面、装置を装着する判断は患者様に一任されるため、装置を付ける時間が短く、つけない期間があった場合は、治療期間が長くなってしまうというデメリットも存在します。