当院では「インビザライン」「アソアライナー」というシステムを導入しています。
同じマウスピース矯正ですが、それぞれに適応症例や、メリット・デメリットが存在しますので、それぞれご紹介いたします。
インビザライン以外にも、マウスピース型の矯正装置はいくつか存在します。
どれもほぼ同じシステムなのですが、1点、他の装置と大きく違うことがあります。
それは、「患者様の負担度合い」です。
マウスピースを作成するため、治療開始時に歯型を採るのですが、インビザラインの場合、基本的に1回歯型を採って(もし、ズレが発生しても2~3回)、3次元画像化技術とCAD/CAM技術により各ステージのマウスピースをまとめて作製しお渡しします。そのため来院回数(6~8週間に1回のペース)を減らすことができます。
インビザライン以外のシステムの場合、約2~3週間のペースで来院し、その都度、歯型を採り、新しいマウスピースを作製する必要がありますので、患者様にはそれなりの負担となります。
マウスピース矯正は、1つのマウスピースで移動できる歯の移動量が限られています(最大で約1mm)。そのために、適切な位置へ歯を移動させるためには数段階のマウスピースが必要となります。
アソアライナーは、次の段階に移行する際、毎回型採りの作業が必要になりますので、その分、患者様の負担は大きくなります。しかし、毎回歯型を取るため、その時点で最適な歯型を採ることができ、それに合わせたマウスピースを作成できるため、精度の高い矯正治療が可能になります。
また、インビザラインと比べ適応症例が限定されます。
アソアライナーの適応症例としては、「奥歯の咬み合せに問題のない前歯部の歯列不正」「後戻りの治療」「スペースの閉鎖」などです。
抜歯が必要な場合や大きな不調和、複雑な歯のコントロールなどはアソアライナーでの治療は困難となります。しかし、インビザラインでは上記のような制限はありません。
インビザラインと比べ費用が安いことです。
例えば、前歯部の部分的な矯正を行う場合、インビザラインでもアソアライナーでも対応できますが、インビザラインの方が治療費は高くなります。つまり、一概には言えませんが、費用面を考えた際、どちらのシステムでも対応できる場合は、アソアライナーを利用した方がコストを抑えることが可能になります。
これまでそれぞれのシステムの特徴をご紹介してきましたが、それぞれのメリット・デメリット等を表にまとめました。
来院回数 | 少ない (6~8週間に1回) |
---|---|
適応症例 | 広い |
費用 | 高い |
来院回数 | 多い (月に1回) |
---|---|
適応症例 | 狭い |
費用 | 安い |
備考 | 段階に応じた適切な対応が可能 |
当院では、それぞれの特徴を考慮し、患者様の治療に一番適切なシステムをご提案させて頂いております。お気軽にご相談くださいませ。
ここまでの説明をお読み頂くと、「マウスピース矯正は特に知識・技術などいらない治療だな」と思われた方も多いかと思います。
実際、ほとんどの工程はコンピューター処理され、人間の手は加わりません。
しかし、1点、人間の手が加わる工程があります。
それは、出来上がって送られてきたマウスピースが、
矯正学的に本当にその方に合った仕上がりになって
いるのかという診査です。
問題があると判断した場合は、再度、設計し直し、
問題がなくなるまで何度も再作成を繰り返します。
この診査を誤ってしまうと、歯が動かないばかりか、
余計に歯並びが悪化してしまう事もあります。
インビザラインシステムを開発したアライン社は、取扱いに関しての認定条件を定めています。当院の担当医はインビザライン「認定医」を取得しております。
マウスピース矯正をされた患者様からのお手紙をご紹介いたします。