悪い歯ならびや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして、きれいな歯ならびにする歯科治療です。しかし、きれ いな歯ならびにするために、歯を削って「差し歯」にすることは、基本的にはありません。矯正装置を通じて、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かして、 歯ならびと噛み合わせを治していきます。歯がふぞろいだったり、上下の アゴの歯ならびがお互いにちゃんと噛み合わない状態を、専門的には「不正咬合」といいます。
この不正咬合をそのままにしておくと、
◇食べ物がよく噛めない
◇ことばが明瞭でなくなる
◇むし歯になりやすい
◇歯槽膿漏になりやすい
◇口臭の原因になる
◇アゴの関節に負担をかける
◇歯を折ったり、ケガしやすい
などの問題がでてきます。
永久歯がすべて生えてからの矯正治療のことをいいます。一般的に12歳以降に開始することが
多く年齢の上限はなく、何歳の方でも治療できます。た だし、何かの障害によって永久歯が
生えてこないこともあるので永久歯がすべて揃っていなくても、歯が出てこない、
出てくるのが遅いと思ったときもご相談ください。
永久歯がすべて生え揃う頃には、上あごと下あごの成長も終了に近づいている場合が多いです。
そのため、永久歯がすべて生え揃った後の矯正治療は、そ の時の上あごと下あごの位置関係に
合わせて歯を移動させてかみ合わせを改善します。
ただし、上あごと下あごの位置関係のズレが著しく大きい患者さんの場合
手術によるあごの移動が必要になることもあります。
なお、かみ合わせの改善のために手術によるあごの移動が必要な場合
矯正治療費に健康保険が適応さ れます。
歯の移動には、マルチブラケット装置と呼ばれる装置を使用します。歯の1本1本にブラケットと
呼ばれる金属またはプラスチックのボタンを付け、ワイ ヤーの弾力やゴムの力を利用して
歯を動かします。
当クリニックでは、特にご希望がない限り、審美性に優れ、歯を傷つけにくいプラスチックの
ブラケットを使用しています。
また、表側の矯正装置をより目立たなくするため、より歯の色に近いブラケットや
白いワイヤーなどを用いた治療(ホワイトシステム)も行って います。

左写真:金属のブラケット
右写真:プラスチックのブラケット
特にご希望がない限り、審美性に優れ、
歯を傷つけにくいプラスチックのブラケットを
使用して治療します。

ホワイトシステム
従来の「プラスチックブラケット」よりも
「ホワイトシステム」は歯の色に近く
ワイヤーやブラケットとワイヤーを固定する
針金も白いので、より目立ちにくくなります。
子どもの矯正治療とは、永久歯がすべて生える前までの矯正治療のことをいいます。
この時期はあごも成長期なので、あごの成長を利用して、歯並びに影 響する上あごと
下あごの大きさのバランス、歯とあごの大きさのバランスなどを整えることができます。
これらのバランスを整えておくことによって、永久歯が すべて揃ってからの大人の矯正治療を
必要としなくなったり、大人の矯正治療が必要な場合でも歯を抜かずにより短期間で治療できる
確率が高くなります。
また、この時期は食べるときの下あごの動かし方、飲み込むときの舌の使い方
姿勢などを学習する時期でもあります。
下あごの動かし方、舌の使い方、 姿勢などに悪い癖があると、あごの成長や歯並びに悪い影響を
与えることがあるので、この時期のトレーニングによって口の周りの悪い癖を除去することも大切です。
この時期の矯正治療では、取り外しのできるシンプルな矯正装置や裏側につける矯正装置を使うことが多いので、お食事や見た目などの心配はほとんどありません。

主に上顎前突(出っ歯)の患者さまに使用します。下あごの前方への成長を促す装置です。取り外し式で、寝るときだけ口の中に装着します。

主に反対咬合(受け口)の患者さまに使用します。針金の弾性を使って治療が必要な歯だけを動かす装置です。裏側に付ける装置なので、見た目の心配はありません。

主に歯の大きさに対して上あごや下あごが小さい患者さまに使用します。ネジの力によって歯列を拡大する装置です。取り外し式なので、お食事やブラッシングなどはいつも通りです。

歯の裏側の針金で、歯を動かしたり、歯列を拡大したりする装置です。裏側につける装置なので、見た目の心配はありません。

上の奥歯を後ろに移動して、前の歯をきれいに並べるための隙間を獲得する装置です。12歳臼歯(前から7番目の歯)が生える前に使用すると効果的です。

唇や頬が歯を押す力を排除して歯列を拡大したり、その力を利用して奥歯を後ろに動かしたりする装置です。取り外し可能で、装置を奥歯のチューブに差し込んで使用します。