歯列矯正とは、一般的に不正咬合など噛み合わせの悪い歯並びを、自分の歯を残したまま治療することを言います。
矯正治療は、歯並びの美しさだけではなく、上手に噛むことができない方や上手にしゃべれない方など、歯の機能を治療することを目的としています。
矯正治療には、十分な診断力と技術が必要となります。
歯ならびが悪いのは病気ではありませんし、その治療といっても病気を治す治療ではなく、よりよい状態を作るための治療です。
矯正治療では、何よりも患者さん本人の協力が結果を左右します。
治療には十数ヶ月に渡って定期的に治療に通い、わずらわしさや痛みを我慢していかなければなりません。
矯正装置には取り外しできるものもありますが、常にむし歯や歯ぐきの病気になりやすい状態になります。
治療中は特に清潔にする必要があります。
保険がきかない治療もありますから、費用も安くありません。保護者だけでなく、本人の理解も必要となります。
矯正治療は早く始めれば成長に合わせて治療は効果的ですが、成長の予測が難しいことや、理解が得られにくいこと、大人の噛み合わせが出来上がるのに時間がかかるので、わざと治療を遅らせる方が良い時もあります。
治療の開始時期などは、医師と相談して決めましょう。
前歯がガタガタという歯ならび。
見た目の悪さだけでなく、むし歯や歯周病になりやすい。
~下あごの歯が上の歯よりも前に出ている。
遺伝的なものや、歯に問題があるかで、治療の期間や方法も違います。
外科的に手術をするものや矯正装置を使用する場合もあります。
~上あごや歯が出っ張っている。
歯だけではなく、上のあごの骨を後ろに動かしたり、成長を抑制したりします。
一般には、歯を抜いて、歯の位置を治す治療をします。
指しゃぶりのくせがある時も同じ様な形になります。
“咬む”ということが、あごを発達させる、脳の働きを良くするなど、食事するときにとる自然な動作が色々な所に大きな影響を与えています。
昔の人は、子供の時におやつとして、するめなどの固いものを食べていたといいます。
今の人のように、あまり咬まなくて済むようなものは食べていなかったようです。
昔に比べて、現代の人達は、あごの発達や筋肉の発達が悪くなってきているようです。
柔らかいもの、咬まなくてもいいようなものは、空腹を満たすという点においては十分でしょう。
しかし、咬まないと唾液が少ないので、むし歯になりやすいというのも事実です。
幼少の時期に大切な事は、お腹をすかせて食事につかせることです。
そして家族みんなで食事を取り、よく咬むこと。一品一品よく味わうことです。
それが知らず知らずのうちに、顎をきたえ、脳の働きも良くなるのです。
活力の源は、食事をとることですから。