お口の中は滅多に他人には見せないプライベートな場所。
そのため他の患者さんに声が聞こえる場所では、お口の悩みを正直に話しにくいものです。
また、診療台の上ではじっくりとドクターと治療に関して相談しにくいと思います。
当院では診療室を完全個室にするのはもちろんのこと、ご相談・ご説明をするためだけの、カウンセリングルームを完備し、「診療行為をする場所」と「お話をする場所」を分けております。
これは病院で「処置室」と「診察室」が分かれていることと全く同じです。
さらに診療台を並べて、複数の患者さんを同時に診る事もいたしません。
不安な事、心配な事、詳しく聞きたい事がありましたら遠慮なく何でもご相談下さ
い。
「治療計画の立たること」は「家を建てること」と似ています。
ドクターが自分の考えのみで治療計画を立てることは、住む人の希望を聞かずに大工さんが勝手に家を建てることと同じです。
誰一人として同じ状態の方はいません。
一人一人に合った最善の治療計画を立てるには、治療を受けられる方(家を建てる方)のご意見、ご希望が不可欠です。
医療とは、プライバシーが守られた環境で、患者さんと二人三脚で行われるべきであると私は考えます。
例えば、世界一ガンの手術が上手いドクターが、世界最先端の施設で手術を行ったとしても、ガンの範囲、転移の有無などの診断が誤っていたら、そもそもガンであるかどうかの診断が誤っていたら、その手術は成功するでしょうか?
その結果は火を見るよりも明らかでしょう。
医療の分野ではそれほど診断が重要になります。
歯科治療の「歯を削る」、「歯肉を切る」という行為は「外科処置」ですし、歯は臓器の中で唯一再生しない組織です。
そのため、当院では治療計画を立てる前に様々な検査を行い、「今起きている事」だけでなく、「何故この様な状態になったのか?」の原因を追求しいたします。
「原因」が分かれば「では今何をすべきか?」が分かり、「将来どの様な事が起きるのか?」が予測出来るようになります。
「正しい治療は正しい診断から
正しい診断は正しい検査から
正しい検査は正しい問診から」
正しい治療の為には、その全てが必要と私は考えます。
医療人が身につけるべき医療倫理を表す言葉に「知り得て害をなすな」と言う言葉があります。
私が尊敬する先生から教えていただいた言葉です。
また、「人の体に障害を与える事を前提とする医療行為は、与える障害より得られる益の方が大きいという了解のもとに成立する。
治療方針の正しさを保証するのは科学的な事実であるが、医療行為を保証するのは、それを行う人間や組織の質にあり、その力量が結果の良否に直結する。これは外科処置(歯科治療)において典型的に現れる」とも述べておられます。
つまり良好な治療結果を得るためには、知識だけではなく、歯科医師として卓越した技量が必要なのだということです。
そのため、治療に関して以下の3つをお約束いたします。
・常に提供出来る最善の治療を提供すること
・歯科用CTやマイクロスコープ(手術用顕微鏡)などの
最先端の医療機器を駆使すること
・学会や研修会の参加を通じて歯科医師としての研鑽
を欠かさないこと