最近の報道では医療機関のミスが多く取り上げられています。更にそのミスに対する医療従事者の態度には、同業者として恥ずかしく申し訳のない気持ちで一杯です。
古来日本では、病は霊的なものと捉えられ、悪霊、病魔がつくといい、祈祷師が祈りを捧げ、家族が神々に回復を願っていたと伝えられています。薬師と呼ばれた近代では経験医学を基礎とした医療が行われ、医師は人々から尊敬され貝原益軒などの今にも生きる医療を確立していました。明治以降、西洋医学が注目されその斬新で明快な方法は多くの問題を解決する画期的なテクニックで、計り知れない恩恵を今も与え続けています。検査結果の数値を読む技能、X線画像を読みとる技能、超音波、MRI、などを読みとる技能が求められ、検査結果さえあれば、患者様の前に医師はいなくても診断ができ、指示
すれば何も知らない逢ったこともない人がくれる薬で、病が治ってしまう。こんな時代なのかもしれません。問題が起きると関係者全てが他人のせいにしようとし、訴訟という解決手段?が選択されてしまう。そこまで日本は輸入してしまったのでしょうか。
今病に苦しんでいる人がいます。まず、家族、医師がその人の快復を心から願うこと。祈るという言葉が適切かもしれません。ここから初めて見ませんか。誰かに全て任せ切りにしてしまうことが問題でもあり、またそれぐらい信頼出来る医師に巡り合うこともとても大切でしょう。しかし、医療は人体或いは病を前にしてまだまだ不完全であり西洋医学その他を駆使しても未知の部分の多さに情けなく思う事さえあります。医師でありながら
問題を解決できない時、期待にお応えできない・・・どのような説明が可能でしょう?
医師は病に対し謙虚でなければなりません。優秀な登山家が体力的な準備をし、山の地理的条件その他の知識を調べ検討し、最新の装備を吟味し、アクシデントに備えそれでもなお神に登山の無事を祈るがごとく、常にそのような心でいたいものです。
★スタッフから見た院長先生★ by Staff
実は先生には奥様以外に大大大好きな恋人がいます。
その恋人というのは「お仕事」です。四六時中、休みの時も仕事のことばかり!!体力の続くかぎり、
一緒に人生を歩んでいくのでしょう。
私共、宇田川歯科医院ではスタッフは宝物です。院長一人の力は頼りなく限りがあります。多くの優秀なスタッフが生き生きと仕事をしている姿が、私だけではなく、多くの方達を元気にしています。元気とは、気を元に戻すこと。自然の流れを元通りにすることです。スタッフの持っている能力を、存分に発揮できる環境を整えることが院長の仕事。スタッフは己が正しいと考えることを精一杯、行動に移すこと。だから宇田川歯科医院のスタッフは元気です。医院でお客様とお話をしていると、だんだん声が大きくなります。それは、それぞれが、楽しくお話をしていると、周りがうるさく、だんだん声が大きくなるようです。