子供の患者さんでは、上下の前歯が永久歯に交換する8歳頃からの治療が一般的です。でも実際には、人によって歯並びや生え替わりの状態が異なりますので、異常に気づいたら早目に受診された方が良いでしょう。もし治療が早過ぎる場合には、適切なタイミングをはずさないように、定期的にリコールいたします。その他、受験や転勤などのことも考えて開始時期を決めることも大切です。
最近は、大人の患者さんが全体の半数近くを占めるようになってきました。大人の場合でも歯ぐきが健康に保たれていれば、問題なく治療することができます。
矯正で歯を動かす期間は、患者さんの年令、歯並びの状態、使用する矯正装置などによって多少異なってきます。通常、歯の表面に矯正装置(ブレース)を付けて歯並びを全体的に治す場合には、1~2年ほどかかります。ブレースをはずしたあとは、きれいになった歯並びをその位置で安定させるための保定装置(リテーナー)を夜間に使用します。
なお、成長途中にある子供の患者さんでは、永久歯への交換がスムーズにいくように誘導したり、あごの異常な成長発育に対処するため、長期間の管理が必要となる場合もあります。
初 診 | 治療の相談です。 分からないことは何でも聞きましょう。 |
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精 密 検 査 | 顔や顎のレントゲン写真、 歯の型、歯や顔の写真撮影をします。 |
診 察・説 明 | 治療方法、装置、期間、費用の説明をします。 |
装 置 | 年令や症状に応じた装置を装着します。 代表的なのは針金の装置です。 |
治 療 | だいたい月に一度、治療を行います。 成長や歯が生えるのを待って もっと長く間隔が開くこともあります。 |
保 定 | 装置がはずれた後も しばらく取り外しのできる装置で歯を固定します。 |