歯科医院への来院と言うものは、誰でも少し気が重いものです。だからこそ当院では、そんな方にもリラックスして診療、治療を受けていただけるよう、スタッフ一同心がけております。
歯は一度虫歯になってしまうと自然に治ることはありません。進行してからでは、歯の神経を取ることになったり、最悪の場合、歯を残せない(抜歯)の可能性もあります。虫歯の疑いがある場合は、早めに受診をしていただきたいと思います。
また、歯は一度削ってしまうと元の状態に戻ることは絶対にありません。一度治療をしてしまえば、やり直すことはできません。
患者様の中には、他の医院で「何の説明もなく治療された」、「意外に高額な治療費だった」等の経験がある方もいらっしゃると思います。当院では、治療の際には、患者さまとの信頼関係を大切にし、納得して治療を受けていただけるよう、インフォームド・コンセントにも力を入れています。
まず、患者様のお口の中の状態をレントゲンや資料等をお見せしながら分かりやすく説明させていただき、その上で医師として最善な治療方法をご提案させていただきます。患者様ご自身の治療内容へのご納得・ご理解をいただいた上で治療を行います。
□インフォームド・コンセントとは?
説明と同意。適切な検査、診断の元、患者さま一人一人に合った治療法をご提案できるよう取り組んでおります。わからないこと、気になることがあれば、小さなことでもご相談ください。
□虫歯の進行
CO:歯の表層が脱灰し始め、虫歯になりかかっている状態。要観察。まだ治療は必要ありません。歯磨きや、予防処置で進行を抑えることが可能です。
C1:虫歯がエナメル質にまで及んでいます。治療が必要になってきます。
C2:虫歯が象牙質まで及んでいます。痛みを伴うこともあり、早急に治療が必要です。
C3:虫歯が神経にまで及んでいます。神経を取る治療が必要になります。
C4:歯が根だけになってしまった状態です。場合によっては抜歯をすることもあります。
「乳歯はどうせ生え替わるのだから虫歯になっても大丈夫?」
いいえ、決してそんなことはありません。
乳歯の虫歯は、その後に生えてくる永久歯や、歯並びに大きく影響を及ぼします。
お子様にとっての歯の健康は、全身の成長を促すうえでも重要な役割を持っています。
しっかりした歯で、きちんと噛めることは、食事の面だけでなく、骨の発達、運動機能の発達に必要なことです。
乳歯はエナメル質(歯の一番外側の硬い層)が、永久歯の約1/2と薄く、虫歯になりやすく、進行も早いのが特徴です。定期的な健診と、予防処置、歯磨きチェックで、虫歯を未然に防げるようにしましょう。
□予防処置
・フッ素塗布:高濃度のフッ素を定期的に塗布することにより、エナメル質を強化し、虫歯になりにくい強い歯を作ります。
・シーラント処置:歯の溝は汚れが溜まりやすく、虫歯になりやすい部分です。この溝を埋めてしまい、歯磨きをしやすく、溝が虫歯にならないように予防する処置です。
□定期健診と歯磨きチェック
歯が生えてきたら、定期的に健診に通い、歯磨きチェックを受ける習慣をつけましょう。
定期健診と歯磨きチェックで、虫歯を予防しましょう。
歯科は予防の時代に。
yobou昨今、テレビCMでも耳にするようになった「予防歯科」という言葉。
予防歯科とはどのようなことを指しているかご存知でしょうか
歯が悪くなってから歯医者に行くのではなく、歯が悪くなる前に歯医者に行き、悪くならないよう定期的にメインテナンスする。それが「予防歯科」という考え方です。
予防歯科は、小さなお子様から大人の方まで、また歯の病気の有無にかかわらず、すべての方に受けていただきたいと思っております。
歯科医院=虫歯の治療
欧米諸国では、このような考え方はなくなってきていることをご存知でしょうか?
歯科医院=虫歯、歯周病の予防
世界では「予防歯科」の考えが広まり、欧米諸国では、歯科医院は虫歯の治療よりも、予防のために利用されるようになってきています。
《歯科医院で定期メンテナンスを受けている人の割合》
スウェーデン 90%
アメリカ 80%
イギリス 70%
日本 2%
予防歯科の先進国とも呼ばれるスウェーデンでは、ほとんどの人が定期メンテナンスを受けており、70歳での歯の残存本数は20本。一方日本では、定期メンテナンスを受けている人はたったの2%。その結果70歳での歯の残存本数は7本が平均となっています。
虫歯になりやすい子供だけでなく、大人になってからも定期的メンテナンスを行うことが、歯の寿命を延ばすうえでは重要と言えます。
《PMTC》
(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)
ご自身の歯磨きだけでは取り除くことができない歯石や、虫歯の原因菌を、歯科専用の機械を使いクリーニングします。虫歯や、歯周病の原因と言われている「バイオフィルム」と言う細菌の塊。歯ブラシでも除去可能ですが、歯周ポケット内や、奥歯など、磨きにくいところにたまったものを、定期的に取り除きましょう。定期的なPMTCにより、虫歯や、歯周病を予防します。
口元は、第一印象に大きく影響を与えます。
人は、第一印象の約9割を見た目からの情報で判断していると言われています。さらに、そのうち約7割は顔の印象で決まるとも。
口と言うのは、お顔の中心にあり、その印象を大きく左右するパーツです。
最近では、歯科の治療でも審美性を求められる方も多く、「審美歯科」の認知度も高まってきています。
審美歯科では、虫歯や歯周病の治療を行う中でも、特に「口元の美しさ」と言う点を重視し、治療を進めていきます。
審美歯科治療では、保険で扱われる銀歯ではなく、セラミックやジルコニアを使用します。セラミックやジルコニアを使用することで、治療した箇所を周りの歯と同じような白色に仕上げることができます。セラミックは、保険で使用できる材料では出すことのできない透明感のある自然な白さを出すことができます。前歯の被せものには、特にセラミックを使用したものをお勧めします。
「入れ歯を作ったが、うまく噛めないので使っていない。」
「金属のバネが見えるのが恥ずかしい。」
入れ歯を作ったが、使っていない方が多くいらっしゃいます。
ですが、歯がない部分をそのままにしておくことは、周りの歯や顎関節にも悪影響を与えます。
入れ歯を使わずにいると、隣の歯が倒れてくる、かみ合わせの歯が伸びるなど、周りの歯が動き始めます。すると、噛みあわせが崩れ、うまく噛めない、顎が痛いなどの症状がでてきます。
《入れ歯の種類》
入れ歯にもいろいろな種類があります。ご自身に合うものを選ぶことで、入れ歯の悩みがなくなるかもしれません。
□金属床義歯
入れ歯の床部分(歯茎と接触する部分)を、チタンやコバルトクロムなどの金属にした義歯です。保険のプラスチック床義歯の1/3ほどの薄さで、顎になじみやすく違和感が少ない、熱を伝えることができるなどのメリットがあります。
□ノンクラスプ義歯
部分入れ歯のクラスプ(金属のバネ)を使用せずピンク色や白色の樹脂製の材料を使用し、歯に引っかかる部分作ります。とても自然で、入れ歯を入れていることを他人に知られたくない方にお勧めです。また、使用する樹脂も、やわらかく装着感も保険の入れ歯と比べ違和感が少なく、非常にフィットの良い入れ歯です。
歯並びが悪いことは、見た目以外にもたくさんの問題があります。
歯並びにお悩みがあるかたは、一度、歯列矯正のご相談を受けていただくことをお勧めします。
□歯列不正によって引き起こされる問題
・容姿が周囲に与える影響、及び本人の精神的ストレス。
・虫歯のリスクが高まる。
・歯周病のリスクが高まる。
・発音障害。
・かみ合わせの不正による顎関節の不調。
・歯の寿命を縮める可能性が高くなる。
「歯列矯正には抜歯が必要?」
矯正治療には、どうしても抜歯を必要とする場合もあります。ですが、抜歯をしたくないのは、患者さまも歯科医師も一緒です。できるだけ抜歯をしないで矯正治療を行いたいと考えています。ですが、特に大人の場合は、顎の骨が完成し、歯が生えるためのスペースが決まってしまっているため、どうしても抜歯をしなくてはならないこともあります。
矯正治療はできれば、子供のころに、顎の骨の成長を利用しながら、顎の大きさをコントロールしながら行うと、比較的抜歯を避けた治療が行えます。
「もう少し様子を見よう。」
「今は特に不都合もないし、まだいいかな?」
矯正治療をそんな風に思っている方。
一度、矯正相談を受けてみてはいかがでしょうか?