むし歯に歯の表面の下で進むので、知らないうちに大きな穴があいたようになります。
それは、表面(エナメル質)が溶かされにくいタイプのむし歯で、少し色が褐色に変わっただけのように見えて、実際には中にあるむし歯が進んでいることがあります。
入口は小さくても中では大きく空洞になっていて、ちょうど洞窟のようになってしまいます。
あるとき突然天井が崩れ落ちるように、硬い表面が壊れることがあります。
知らないうちにむし歯が大きくなったとびっくりしてしまいます。
乳歯のむし歯を完全に治療しないのは何故?
大人でも麻酔や機械で削る音、歯を削ることは恐怖を感じます。小さな子どもはなおさらのことです。
子供の時に治療に対して強烈な恐怖心を植え付けてしまうと、本当に必要な治療の際に拒絶反応をおこして、その後の治療に支障をきたすことにもなりかねません。
ですから、子供のむし歯は、できるだけストレスや痛みを与えない方法で行います。
むし歯を削っていて神経に届きそうな時は、完全にむし歯を削らずに、神経に届く手前でストップして詰め物をします。そのまま痛くならなければ、うまく永久歯に生えかわっていきます。
もしも詰め物が取れてしまったり、痛みが出てきたら、その時に神経の治療をします。