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乳歯の治療③

乳歯のむし歯が進んでしまったら…

子供の歯のうちに歯が全部なくなってしまうくらいにむし歯が ひどく進んでしまったら、どうしたら良いのでしょう。

大人の歯なら、それ以上は生え換わることがないのですから、根に金属の柱を立てて、その上に人工の歯をかぶせたり、だめになった歯を抜いて、両側に土台となるような歯を削って、人工の歯とかぶせものの歯をつなげて橋をかけるような入れ歯をします。

全部無くなってしまった時には、総義歯、総入れ歯を入れる時もあります。
子供の場合にも、小児義歯といって、入れ歯を入れる事もあります。
しかし、乳歯義歯を入れても入れ歯の下からは、大人の歯が生えてきます。
そうすると、早いペースで入れ歯を作り替えなければなりません。

対する反対の顎からも大人の歯が生えてきます。
次に生えてくる大人の歯を考えて処置しなければなりません。
むし歯が相当進んでしまっても次に生えてくる大人の歯の時期が近くないものはなるべく抜かないのが原則です。
これは根だけでも残して、次に生えてくる大人の歯のスペースを確保しておきます。
ひどくなりすぎて、どうしても抜かなければならない時にはスペースを作るために、歯が寄ってこなくなるような装置、保隙装置を入れます。
これは針金でスペースを作るために歯を抑える装置で保険適用にはなりません。

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