■診療に携わる中で学んできたことは・・・
矯正歯科を専門に学び始めて40年、クリニックを開設して33年が経過しました。
これまで続けることができたのも、多くの方々のご支援とともに、当クリニックを信頼して通院してくださった患者さんのおかげと深く感謝しております。
治療が終わり患者さんから最高の笑顔がこぼれた時、また、以前の患者さんがそのお子さんを治療にお連れになった時、矯正臨床に携わって本当によかったと思います。
更に患者さんが、矯正治療を受けた経験から医療分野に進路を取ったと報告を受けた時など、特にこの仕事の喜びを感じました。
一方、うまく信頼関係が築けず治療を断念せざるを得ない苦い経験もやはりあります。
私たち医療従事者とりわけ歯科医師は、ともすると技術的な面に注意が偏りがちで、自分が治してあげていると錯覚しがちです。
しかし決してそうではなく、患者さんは勿論のこと、多くの方々の信頼と協力があってはじめて、あるべき治療が達成されてゆくと思います。
これからも患者さんと共に、手を携えて治療を行っていきたいと思いますので宜しくお願い致します。
(1)医療の共同(協働)
矯正治療は長期にわたることから、医療従事者、患者さんとそのご家族、学校や会社、さらに歯科の関係企業等が、互いに信頼関係を保ちつつ同等の立場で協力し合っていくことがとても大切です。そのためには何よりもお互いのコミュニケーションを大切にするよう常に心がけていきます。
(2)情報の共有
患者さんの診療データは医療機関だけのものではありません。
当クリニックは治療経過を患者さんに適宜ご報告するとともに、そのデータの保管管理に努めます。
(3)社会との共存
医療行為の結果、人や社会環境に過度の負荷を与えることは出来るだけ防止せねばなりません。
当クリニックでは、現在すでに、レントゲン撮影および写真撮影のオールデジタル化によるⅩ線被曝や廃液排出の軽減、また、蒸気・ガス・薬液を使用した消毒・滅菌の徹底による感染・汚染予防体制の強化に努めています。
さらにゴミの分別の徹底・地域と連携した資源ゴミの回収協力・グリーン商品購入などによる3R(リサイクル・リユース・リデュース)の推進などを行っておりますが、さらに強化していきたいと考えております。
これらを具体的なシステムとしてクリニック内に確立し、さらにその継続的維持についても、第三者機関から審査を受ける体制をとっています。
・ISO 9001 (品質に関する国際規格) | 2001年 認証取得 2009年 2008年度版認定取得 |
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・ISO 14001 (環境に関する国際規格) | 2003年 認証取得 2010年 自己宣言体制へ切り替え |
1982年(昭和57年) | 更生・育成医療機関として指定 (身体障害者・児童福祉法による歯科矯正に関する医療を担当) |
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1999年(平成11年) | 顎口腔機能診断施設として指定 (顎変形症の手術の前後における歯科矯正治療施設) |
2001年(平成13年) | ISO 9001(品質に関する国際規格) 1994年度版 認定取得(登録番号1021) |
2003年(平成15年) | ISO 9001 2000年度版認定取得(登録番号1662) ISO 14001(環境に関する国際規格) 2000年度版認定取得(登録番号E693) |
2009年(平成21年) | ISO 9001 2008年度版認定取得(登録番号808688/U) |
2010年(平成22年) | ISO 14001は第三者認証より自己宣言体制への切り替えを 実施し、システムを維持・継続しています |
最後となりますが、私たち医療従事者と患者さんとの良好な信頼関係が最も良い治療結果とその維持に繋がります。
これからも矯正臨床システムの向上に努力してゆきたいと思いますので皆様のご協力よろしくお願い致します。