当院のスタッフが「自分の家族を連れてきたい歯科医院」を真剣に考えた時、ここまで徹底して行うことが必要だと院長が判断いたしました。たろう歯科はスタンダードプリコーションという概念に賛同し、従来で考えられないほどの徹底滅菌を実践しています。
「歯科医院に訪れる来院患者のうち、20人に1人が何らかの感染症をもっている」という統計があります。特に歯科治療では、血液や唾液に触れることが当然ですので、念入りな対策が必要であるはずです。そこで、スタンダードプリコーションでは以下の3点の予防策を基本として、徹底した予防と対策を行います。
・接触予防策(MRSA、病原性大腸菌O-157等)
・飛沫予防策(インフルエンザウィルス、ジフテリア等)
・空気予防策(結核菌、麻疹ウィルス、水痘ウィルス等)
器具の滅菌は当然として、従事者や院内環境すべてをクリーンに保つことが必須とされます。
求められるのは単なる「清潔」ではなく、レベルの高い「クリーンな院内環境」です。
1985年にアメリカの国立疾病予防センター(CDC)が病院感染対策のガイドラインとしてユニバーサルプレコーションを提唱し、1996年にこれを拡大したものが「スタンダードプリコーション(標準予防策=すべての対象者に適用される普遍的予防策)」といわれるものです。これは、すべての人の血液、体液(汗をのぞく)、粘膜そして損傷皮膚は感染性があるものと考え、できるだけ直接接触することを避け、院内感染を予防します。院内感染予防の高度な考え方であり、患者さまを感染から守り、また医療従事者も感染から守ることが重要となります。すべての医療現場に適した予防法であることに加え、あらゆる感染症に対する感染予防対策になります。
スタンダードプリコーションの考えやルールはとても厳しいものになっており、治療器具の洗浄や取り扱いに関しては、どうするべきかをきちんと定めています。
●手指
水栓より吐出するオゾン水の流水下で約15秒も煮洗い後、ペーパータオル等で拭きとるかエアータオル等で乾燥させる
●治療器具
オゾン水の流水下で除菌洗浄の後、器具に付着した有機物や血液やタンパク質を除去しオゾン水流水にて除菌。注ぎ口のバーも患者さんごとに毎回洗浄いたします。
●患者洗口
治療開始前に洗口液としてオゾン水で約5秒3回以上うがいする。
●歯石除去前後の洗口
スケーリングなどの前後の洗浄除菌にオゾン水にてうがいする。コップ1杯程度
●印象の除去
印象採得物をオゾン水流水にて洗浄。その後オゾン浸漬水に約15秒放置。義歯の洗浄・殺菌、オゾン水流水にて洗浄。印象材の練和液として使用する。
●タービンヘッド
オゾン浸漬水に約30秒放置し、その後通常通りタービンオイルなどを注油する。
●治療ユニット/パノラマレントゲン/デジタルレントゲン/医療キャビネット/診療室室内の床面/壁紙/ドアハンドル
清掃用布をオゾン水流水下において15秒以上放置し、拭き掃除する。こまめに清掃用布を交換するのが好ましい。
●医療ユニット/スピットン
機種により、オゾン水をユニット内に通水させることが可能。タービン・シリンジ・スピットンなどからオゾン水を吐出可能。
●オゾン水とは?
当院ではオゾン水を治療に使っています。
除菌・脱臭・漂白のほか止血効果もあるので、手術やスケーリング時にも効果的です。