習慣性いびき症など睡眠時呼吸障害の患者さんが年々増加しています。その原因は食生活の欧米化、グルメ志向、飽食などによって肥満者が多くなってきているからです。肥満になるとベロ(舌)が大きくなって、寝た時にのどの気道(空気の回り道)をふさいでしまうのです。
試しに、手鏡を持って口を大きく開けて見てください。のどちんこが見えますか?もし見えにくかったり、見えなければ、しれは舌が大きくなってしまったからです。
そのような人で、いびきでお悩みの方は、さっそくご来院になってご相談下さい。
スリープスプリント法
スリープスプリント法とは、睡眠時無呼吸症候群の口腔外科的な治療法である。睡眠時に着用して、下顎を前進させた状態を固定することにより、上気道の閉塞を防ぐ効果がある。口腔内装置、口腔内装具、マウスピースなどということがある。
●保険治療ができます
平成17年4月より健康保険制度の適用を受けました。
ただし、、呼吸器科などを受診され、「睡眠時無呼吸症候群」の診断書が必要です。
(自費での「いびき装置」は検査料と製作費として、5万円ほどかかります。)
●治療を受けられないケース
(1)歯を固定源にするため、残っている歯の数が少ない人(20本以下)には出来ません。
(2)鼻呼吸をするため、鼻がつまっている人には出来ません。
(3)装着時に違和感があるため、神経質で寝つきの悪い人には出来ません。
(4)下の顎を前方に出して固定するため、顎関節の弱い人には出来ません。
(5)重度の睡眠時無呼吸症と診断された人には出来ません。
以上のような方には、CPAP(シーパップ)法や軟口蓋の外科的切除法など、別の治療が良いと思われますので、専門病院へご紹介いたします