お年寄りの方に楽しみは何かとたずねたところ、「家族との語らい」や「おいしいものを食べること」をあげる人が多くいました。そうなのです。自分の歯で何でも噛めるということは、その人の「生きがい」や「健康」そのものでもあったのです。 そこで、日本歯科医師会において「80歳で自分の歯を20本以上残しましょう」といういわゆる8020運動が始まったわけです。矯正治療もそのお手伝いをしています。
歯を削ってかぶせるのなら確かに治療は短期間ですみます。でも、歯とかぶせのつなぎ目はどうしても虫歯になりやすく、結果として歯の寿命は短くなってしまいます。矯正治療ならその心配はいりません。
歯並びがガタガタだと、どんなに上手に磨いたつもりでも歯と歯の間は歯垢だらけ。矯正治療することによってブラッシングしやすくなりますので、虫歯や歯周病で歯を失うのを防ぎます。
人に対して積極的になったり、表情も明るくなるなど精神的、心理的にも好影響がもたらされます。
咬み合わせが悪いことに由来する肩こりや頭痛は、咬み合わせを良くすることによって治ります。原因が咬み合わせ以外から来る場合もありますので、一度相談に来られることをおすすめします。
オリンピック選手やプロスポーツ選手が咬み合わせを治してよい成績を上げているという事を聞いたことありませんか?スポーツに限らず、咬み合わせが悪いと最後のひと踏ん張りが効かなくなりますよ。
咬み合わせが良くなると、堅い物も良く噛み砕けるようになります。良く噛めば噛むほど体に有益な物質を含む唾液の分泌量も増え、脳の血流量も増えることが実験により確かめられています。
悪い咬み合わせを放って置いたために、あるいは頬杖をついたり悪い姿勢で寝ていたりすると顎の形が左右にずれてしまうことがあります。また、食べ物を食べるとき、片方ばっかりでかむ癖があるときも顔がゆがんできます。そのような兆候を早く見つけ、顔の歪みを予防するのも我々の大事な仕事です。
当院では、歯の漂白も行っております
顎関節症(がくかんせつしょう)とは、主に顎の関節やその周囲に起こる痛み、機能障害などを起こしている状態のことをいいます。
口を開けるとあごが痛い、音がする、口が開けにくいなどの症状が現れたら要注意! 顎関節症の症状にはほかにも肩こり、頭痛、腰痛など顎とは関係のないようなところにも現れることがあります。20歳代の女性に多いと言われていますが、子供や男性の患者さんも増えています。
原因はかみ合わせが悪かったり、口の開け過ぎやけがなどいろいろと考えられますが、ストレスが原因になることもあるようです。
こんな症状にご注意
・口が開けにくい、開けると痛い ・偏頭痛がある ・よく肩がこる
・口を開けると顎の音がなる(パキ・ボキなど) ・歯ぎしりをする
口を大きく開けると、下顎頭の部分が回転しながら前方にすべり降りていきます。
このとき、下顎頭の上にある関節円板も一緒に移動するのですが、
顎関節症の場合、関節円板の移動がスムーズにできないことがあります。
このとき、パキ・ポキなどの音が出ることもあります。
まず、原因を見つけて、それに合わせた治療をしていきます。かみ合わせが原因の場合には、ボクシングのマウスピースのような器具を使って治療をすることがあります。この場合、治療には一部保険が適応されます。
まずはかみ合わせが悪くならないように気をつけましょう。姿勢をよくし、足を組まないように気をつけるなど、体の左右のバランスがとれるように心がけると効果的です。日頃からよくかんで食べるようにすることも大切です。
当院での顎関節症の治療は、かみ合わせが原因と考えられる方を対象に、矯正治療を前提として行っております。
ご相談の結果、当院での治療ができない場合もありますので、あらかじめご了承下さい。
顎関節症に関するお問い合わせは、お電話や来院時のご相談でも受け付けております