■皆さんは歯列矯正を考えるときにどうやって歯医者さんを選びますか?
実は一般の歯医者さんでも「矯正歯科医」を名乗ることも、「歯列矯正」を行うことも出来ます。
しかし、現実には「歯列矯正」は専門知識と、経験が無くては非常に難しい分野で、技術的に専門医であることと、たんに名乗ることは別のことなのです。
そこで、「矯正歯科」の専門医制度をもうけ、「日本矯正歯科学会」が認定をした歯科医だけが「学会認定医」として認められ「矯正歯科認定医」として名乗ることが出来るのです。
■「認定医」になるにには以下の条件が必要です
1. 5年以上日本矯正歯科学会の会員であること
2. 2年以上大学の矯正科で研修した後、指導医の下で3年以上矯正歯科に専従すること
3. 学会誌に独自論文を発表すること
4. 認定試験に合格すること
■一般学会員
会員であることと専門医であることは全く別のことです!
■認定医制度の歴史
日本は、経済発展にともなう矯正歯科の需要の高まりにともない「矯正歯科専門医」と称する歯科医が次々と現れ、矯正歯科治療の質に対し危惧される状況となったのです、 そこで日本矯正歯科学会として矯正歯科医の技術と経験を認定し、資格証を発行し、これにより医療機関を選ぶための基準を提供しようとしたものが認定医の制度なのです。
■厳しい審査基準
日本の矯正歯科の認定医制度は、日本のその他の専門医制度に比べてもその基準が厳しく、高い技術と経験が要求されています。そのため、「歯列矯正」を行うにあたっての「医療機関」選択の際、ひとつの大きな目安として考えるべきでしょう。