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かみ合わせ・あごずれ治療について

以下の症状を感じて病院で「異常なし」と診断された方は、原因が「あごのずれ」や「かみ合わせ」にあるかもしれません

具体的な症状例

・肩こり       ・腰痛       ・頭痛
・全身の不調     ・首筋のこり    ・背中の痛み
・四十肩、五十肩   ・目のかすみ    ・手足のしびれ
・冷え        ・あごの違和感   ・疲れやすい
・元気が出ない    ・顎関節症


                              ・・など

5年前に顔半分がしびれだして、病院へ行っても原因が分からず、ついには全身に痛みが広がっていったTさん。
「12人くらいのお医者様に診ていただいて、ブロック注射という怖い注射を何十本も打ちましたが痛みはぜんぜん取れませんでした。」
「あごずれが原因なんて意外なものでびっくりです。」

― 朝ビタTV取材(2006.2.23)より

「あごのずれ」や「かみ合わせ」が身体の不調の原因に

姿勢とあごのずれ、かみ合わせは密接な関係にあります。あごと咬み合わせは、常に全身を支えている筋肉に連動しています。そのため、あごがずれ、かみ合わせが悪くなると、偏った緊張を連動する筋肉に次々に伝えていってしまいます。偏った筋肉の緊張が続けば、姿勢をゆがめ、骨格を前後、左右、上下にゆがめます。さらにそのゆがみは、筋肉のこり、血管、神経の圧迫などによる痛み、しびれなどの症状を引き起こし、血液、リンパの流れにも影響します。さらに自律神経(交感神経、副交感神経)や内分泌(ホルモン)系、免疫系にまで悪影響を及ぼすとさえ言われています。
また、様々な心身の症状を引き起こす、いわゆる「不定愁訴」の症状と関連することがあります。
※不定愁訴とは・・・
頭痛、首筋のこり、肩こり、背中の痛み、四十肩、五十肩、腰痛、目のかすみ、耳鳴り、手足のしびれ、冷え、あごの違和感、姿勢の悪さ、歩行不良、疲れやすさ、気力低下などの明確な原因がわからないのに身体の不調を訴えるものを言います。

あごが重要な機能やバランスを担う

あごの位置とは下あごの位置を言い、その下あごは0.9kgもある重りなのです。また、かみ合わせが悪い状態とは、その下あごがずれていることで、下あごは頭や上あごにクッションを介して筋肉や靭帯で支えられています。そして、時計の振り子やブランコのようにぶら下がって、まさに重りとして、頭蓋と身体全体の重心バランスをとっています。

尚、体中の関節のなかで左右同時に動くものは下あごの骨の関節だけです。つまり、特別な機能を持った関節で、頭の位置と身体の重心の三次元的なバランスをとっています。さらに、上と下のあごで作られる咬み合わせが極めて重要に作用します。

下あごはそのほかにも咀嚼、発語、嚥下など生体にとって極めて重要で複雑な機能を担っているのです。

「あごのずれ」や「かみ合わせ」をどうやって治すか

治療によってあごの位置や咬み合わせを正しく調整すると、全身の筋肉骨格がバランスのとれた状態に少しずつ改善され、心身共に本来の健康的な状態に近づくものと考えられます。

人間が人は常に前後左右のバランスをとり、正しい姿勢の均衡を保とうとします。人間がもっとも安定し、リラックスした状態の時、筋肉は必要最小限の働き で重力とのバランスを保ちます。2足での直立の位置から、さまざまな移動、運動においても体のバランスを保つことができるのです。

体全身のバランスとは西洋医学で言うところのホメオスターシス、体の恒常性を保つ働き(自律神経・内分泌系など)、東洋医学で言うところの気の流れを良くすること、気のバランスを整えること(自己自然治癒力)に通じると考えられます。そこで、その重心のバランスなどを失ったときに私たちの体全体に身体 的、精神的にもいろいろな悪循環、不都合が生じてくると考えられるのです。

頭の位置が重要

人類は進化の過程で4足歩行から立ち上がり、1Gの重力の中で直立歩行するようになりました。そのため、4~5キログラムもある頭部を首が支えることになりました。それによって、人類が二足歩行して直立することは、きわめて不安定なリスクを負うことになりました。

たとえば、首の前や後ろや横にもたくさんの筋肉がついています。私たちが動作を起こすときには、一つの筋肉だけでなく、いくつもの筋肉が一緒になって動きをサポートしています。あごがずれ、頭がずれて頸椎(首の骨)がゆがむと、首の筋肉が硬直収縮し、血管も圧迫されるため、脳への血流にまで悪影響を及ぼすといわれています。また一般に、脳につながっている神経が、背骨のすきまからでて周囲にのびているので前後左右に圧迫されると、しびれや痛みの症状も でるのだといわれています。

また、あごずれや良くないかみ合わせより、頭と体のバランスが崩れると、体に無理な力が加わり、脳はそれを修正しようと常に余分な活動を強いられるので、心身共にストレスがたまりやすい状態が続くと言われています。

あごの位置の修正は歯科医師の仕事です。

体全体を考え、特に体に対する頭部の重心バランスをとるために顎の位置の修正や咬み合わせの調整をすることは、歯科医師の仕事です。
また、このような健康に関連したあごのずれの修正や咬み合わせの理論は従来の咬合理論における簡単な診査や診断によってできるものではありません。
現在の専門細分化された医療分野のなかでは、はっきりした原因がわからず症状を持ったまま悩んでいる患者さんがおられることも事実です。その方たちに対してそれらが、改善する可能性を示すことができる、まったく新しい観点に立った歯科医療の領域だと考えます。
理学・医学博士吉田勧持先生、池上六郎先生などが述べられているように靭帯は重力に対応して構造を作り上げ、下顎はその中で体の様々なバランスをとるきわめて重要な役目がある器官なのです。
他のいろいろな治療を受け、それでも思わしい改善のなかったと感じる患者さんの中には、あごずれの修正によって症状の改善につながる可能性もありますので、一度あごの位置、咬み合わせなどの詳しい検査・診断をお受けになることをおすすめいたします。

「あごずれ」・「かみ合わせ」の治療例:74歳女性 A・Mさんのケース

症状

腰痛、頭痛、ひどい首、肩のこり、歩行時の膝痛、足のしびれ、便秘、イライラ等

治療前の状況

椎間板ヘルニア、座骨神経痛、外反母趾、高血圧などがあった。
およそ15年前より時々腰痛が起こり、5、6年前からだんだんひどくなった。ひどいときには寝返りをうっても痛くなり、歩き始めや動き始めが特につらかったので、休み休みでないと歩けないこともあった。
整形外科に通いコルセットや薬などをもらっており、整体やマッサージにも時々通っていた。一番ひどいときには、腰椎ブロックをしてもらっていたが、あまり効果がなかった。

歯科医からみた全身の状態

治療前治療前

後方にやや傾き、側方的にもゆがんだ姿勢で、側湾もみられた。
姿勢や重心バランスもかなり悪く、重心動揺もある。
しびれの強い右足は臀部から足先にかけてピリピリとした痛みを伴っており、その足をかばうような姿勢をしている。

治療の経過

治療後10ヶ月後治療後10ヶ月後

まず、当時使用していた入れ歯の上に顎矯正装置を取り付けて使用してもらった。
症状の改善や様々な検査をしながら装置の調整などを行った。
症状が快方に向かい安定した所で、新しくあごの運動とかみ合わせを考慮した入れ歯を製作した。

治療の成果

背骨の骨の右に出っ張っている部分を中心に、全体的に骨と骨の間の詰まっていた隙間が治療後は広がり、側湾も若干改善した。
さらに、圧迫されていた神経等が解放されたため、痛みやしびれが収まった。
これらは、あごずれやかみ合わせ治療により下あごの位置が正しくなったことで、頭部や全身等のバランスがとれたため、結果的に症状が改善した。

※患者さんの首のカーブの変化

  • 治療前治療前

    首の骨は自然に前にカーブしているのが正常な状態ですが、治療前は首の骨がまっすぐになっていました。
    この状態では頭痛、首・肩のこり、ひどい腰痛などでつらい状況にありました。

  • 治療中治療中

    装置が入っている状態で、首が徐々に自然にカーブし始めています。

  • 治療後治療後

    半年程度、装置を入れて生活していただいた後、入れ歯を正しいかみ合わせやあごの位置で作り直しました。首が自然にカーブするようになりました。

治療後の患者さまのご感想

腰の痛みがだんだん強くなってきて、しょっちゅう整形外科で痛み止めを処方してもらって飲んでおり、このままではいずれ手術をすると言われていました。

歯のかみ合わせ、あごの位置が正常でなければいろいろな所に痛み、苦しみが出て、それを直すことによって、症状が良くなると言うことを身をもって体験することができました。歯医者さんの治療でこんなことができるなんて夢にも思っていませんでした。以前から入っていた入れ歯も、そんなに不自由を感じていませんでしたが、新しい入れ歯にしてもらってからは、良く噛めるとはこうゆうことなのだと分かり、食事の楽しみが増しました。

また、腰痛を気にしてだんだん運動不足になり、痛いから歩かない、動かない、さらにコルセットに頼っているとよけいに足腰の筋力が低下することに気づかない悪循環になっていたようです。

治療しながら運動を心がけると、以前はものすごく細かった右足にすっかり筋肉が戻り、足のしびれもなくなり快適な日々を送っています。以前のかかりつけの整形外科の先生のところでレントゲンを撮ってもらい、「以前に比べると背骨の状態がよくなってるよ。」と言われ、やっぱりそうなのかと嬉しかったです。

先生には感謝しています。本当にひどかった私が良くなったのだから、私のように腰痛などでいろいろな治療を受けても良くならず、悩んでいる方も手術などを考える前に、一度かみ合わせとあごのずれを診てもらうことを実体験からお勧めします。

基本情報

幸健美歯科クリニック顎咬合センター
院長佐藤嘉則

064-0821
北海道札幌市中央区北1条西22丁目1-21 アスパラダイスビル1F

診療科目
一般歯科、インプラント、矯正歯科、審美歯科
休診日
日曜・祝祭日、第2・第4土曜日
アクセス方法
JR札幌駅・地下鉄さっぽろ駅より徒歩3-5分
地下鉄大通り駅より徒歩5分

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