口は、呼吸する、食べる、飲む、味わう、話す、笑う、など日常的な動作に必要不可欠な器官であり、これらの機能をきちんと果たすことで、全身の健康維持につながります。
つまり、口が健康であれば、全身の健康維持ができるということです。
当院では、虫歯や歯周病の治療をはじめ矯正歯科治療やインプラント治療にいたるまで、どのような内容であっても全身への影響を考えて治療を行なっています。
患者さまがいつまでも健康で心豊かな生活を送れるよう、歯科の視点から考え、実行することが当院の使命と考えています。
口の問題というと、歯並びや噛み合わせばかりが注目されがちですが、舌の筋肉が発達しておらず、食べ物をうまく飲み込めない方や、本来であれば下の歯の内側に収まるはずの舌が、奥に引っ込んでいる方など、じつは舌に問題を抱えている方も多いのです。これが酸素不足を引き起こし、頭痛、首や肩のこり、いびき、女性の冷え症などの原因となります。
当院で行なう矯正歯科治療には、歯並びや噛み合わせの改善だけではなく、より酸素を取り込みやすい舌貌へと改善するという目的があります。スムーズに酸素を取り込むことで血液の循環が促され、病気になりにくい健康な体をつくることができます。
不正咬合で噛み合わせが悪いと、骨格の歪みや筋肉のねじれなどが生じ、体のバランスが崩れてしまいます。
人間の体は『伸筋』(関節を伸ばす筋肉)と『屈筋』(関節を曲げる筋肉)がバランスを保つことで直立姿勢をとれるようになっていますが、顎周辺の筋肉は両者の連結点となっているため、体のバランスが崩れると顎に直接影響を及ぼし、顎関節症を引き起こしてしまいます。
正常な噛み合わせに改善することで、骨格の歪みや筋肉のねじれなどが解消され、顎関節症の治療へとつながります。また、筋肉と骨格のバランスがとれた健康的な体へと導くことができます。
舌貌や噛み合わせを改善すると、食べ物をよく噛めるようになり、酸素量が増えて血液の循環が促されるので、血液のアンチエイジングへとつながります。そして何より、生活習慣病の予防にもなるのです。
現在、平均寿命が長くなっているにもかかわらず、歯の寿命がそれに追いつかない方がほとんどです。その原因は歯周病であり、糖尿病などと同じく生活習慣病とされています。
近年、さまざまな研究により、歯周病と全身の健康との関係が明らかになっており、心臓病、肺炎、骨粗しょう症、低体重児出産などとの関連が指摘されています。よく噛んで食べ、生活習慣病をはじめ全身の健康維持に努めることが大切です。