歯科医療には「その人の歯または口腔を、生涯にわたって、見た目もよく、 快適に機能するように保つ」という大きな使命・目標があります。
これを達成するには、歯科医はもちろんですが、 患者さんも同じ目標に向かう強い意志を持たなければよい結果は得られません。 生涯にわたる歯の健康
歯周、顎関節症、矯正、インプラント治療等のゴールまでのプロセスに、重要な要素があるからです。
治療が終わり快適な状態になったら、それで完了でしょうか? いいえ、その時点こそが、生涯にわたる歯の健康維持というゴールに向けた患者と歯科医の新たなスタートラインなのです。
保険診療だから駄目?
高額を支払わなければ全てよい結果が出ない?
歯科医療はそんなに単純ではありませんし、歯科医の都合に合わせられるものでもありません。 一番大切なことは、患者さん一人一人に合った医療です。 オンリーワンの医療
一人一人に合った医療を実現するには、それだけ豊富なオプションを必要とします。 そのために、医療技術に磨きをかけ続けることが、我々歯科医師に義務付けられているのです。
自分の生涯にわたっての歯の健康を、真剣に考えられている方に、 これまで研鑽してきた全てで、お力になりたいと日頃より思っています。
歯科治療の目的は、失われた咀嚼および発音機能を本来の姿に戻し審美的にも、より改善させることにあります。
それを実現させる過程を建築に例えると分かり易いと思います。
どんな建物を造りたいのか、その使用目的、機能、デザイン、耐久性、 予算などを考慮にいれた設計図作りから始まります。
歯科でも同じで、患者さんの来院の目的を分析し治療計画を立てることから始まります。 歯科では、建築の基礎工事に当たるのが歯周治療、歯根治療、矯正治療、インプラントなどの基本治療です。 安心できる基礎工事なくして、建物の耐久性は保証されません。従って、そのどの工程も疎かには出来ません。 砂上の楼閣になります。
歯科治療でも基本治療が最重要で、一つの治療だけが突出していても、良い結果にはつながりません。
インプラントが最高の歯科治療と勘違いをされていませんか。
インプラントさえ入れれば、何でも噛めます・・・
何々社のインプラントを使っているから、当院のインプラントは、長持ちします・・・
それは、誤ったメッセージです。
国が認可したものであれば、それぞれに特徴があり、それほど大きな差はありません。
例えインプラントの埋め込み技術が優れていても、その上に作られる上物が世界でただ一つしかない、 その人の顎の動きに調和をしていなければ、生体の破壊につながります。
歯周治療も歯根治療もインプラントも矯正治療も対等の関係にあり、そのしっかりとした基本治療の上に、 審美的にも調和した人工の歯が装着されて初めて失われた機能を正確に回復させることが出来ます。
生体に調和させることが、すべての歯科治療技術の中で、最上位に来ます。