インプラントとは、歯の失われた部位のあごの骨の中に、人工的な歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療方法をいいます。インプラントは人工歯根とも呼ばれ、天然歯に近い構造をもち、口の中の機能回復と審美性を追求した新しい歯科治療です。
失った歯を回復することを欠損補綴といいます。その方法は
（1）ブリッジ （2）入れ歯 （3）インプラント の3通りです。
場合によっては（4）何も入れずに様子を見る こともあります。
担当医とご相談の上、ご自分の意志で治療を選択してください。治療法の選択権は患者さんにあります。治療は責任をもって行いますが、歯を長持ちさせるためには、治療後のお手入れを相互で協力して行うことが大切です。
（※当医院では、歯の健康維持のためのプロフェッショナルクリーニング"PMTC"を導入しています。）
・適応症
失われた歯が少数の場合に用いられます。
・メリット
固定式なので、違和感がありません。健康保険の適応が可能です（一部適応外もあります）
・デメリット
隣の歯を削らなければなりません。
削られた歯は自然の歯よりも弱くなります。
ブリッジを支える歯に無理な力がかかります。失われた歯の分まで噛む力を負担しなければならないからです。
・適応症
1本から総入れ歯まで用いることが出来ます。
・メリット
歯を削らずに済みます。健康保険の適応が可能です。（一部適応外もあります）
・デメリット
強い違和感があります。
つめ（クラスプ）の掛かる歯や歯ぐきが痛みやすく、結果的に歯が早く失われてしまいます。
女性の場合には精神的なダメージをうけることがあります。
・適応症
様々な状態の歯の欠損に対応できます。（天然歯の変わりに人工の歯根で回復）
・メリット
噛み心地や機能・外観が天然の歯とほとんど同じです。残った歯に負担をかけません。結果的に、インプラントや残った歯が長持ちします。
・デメリット
費用がかかります。手術が必要です。きちんとした手入れが必要です。
一番後ろの歯が一本失われた場合などで、とりたてて不自由がない場合には何も入れずに経過を見ることがあります。反対側の歯が出てきそうな場合、顎やほかの歯にダメージがありそうな場合には、治療が必要です。
