「保険で、より良い治療を!」
「保険の負担ばかり増えるが、新しい技術がほとんど採り入れられず、さっぱり治療が良くならないじゃないか」、「顎関節症の治療、環境ホルモンやアマルガムなどへの対策、何一つ進んでないではないか」と患者さんからお叱りを受けることがあります。
まったく、その通りだと思います。
厚生労働省は、「必要な歯科治療は、概ね保険でできる」と言っていますが、如何に保険外の治療が多いことでしょう。これで、何のために保険料を払っているのかわからないですよね。
そこで、岡永歯科では、必要な治療は積極的に採り入れ、歯科診療のレベル・アップを図っていくことにしました。歯科技工所にも協力してもらい、自費治療を格安で提供することにしました。ひとりでも多くの患者さんがより良い治療を受けられることを希望します。
近年、科学の飛躍的な進歩により、むし歯治療の概念が根底から変わりました。
当院では、“カリソルブ(化学・機械的むし歯除去システム)”と“病巣無菌化組織修復療法”という最新の治療を併用したむし歯治療を行っています。
1.カリソルブは、ジェルタイプの薬剤をむし歯に塗布して化学的に溶解させ、約30秒後に手用器具を用いて除去を行う治療法です。C2のむし歯(ただし、薬剤の塗布が困難な歯と歯の間のむし歯を除く)ならば、カリソルブで麻酔なしで治療が可能です。
2.病巣無菌化組織修復療法は、疾患の原因となっている細菌や、病巣中やその周囲を汚染して侵入してくる細菌を抗生剤で殺菌(無菌化)し、病巣の組織を自然回復させる療法です。
以前は、
病巣の組織は回復しないものと考えられ、すべてタービンで削って除去していました。その為、歯を多く削らなければなりませんでした。歯が痛くなるので麻酔をしなければならないし、歯髄(神経)にダメージを与えて炎症を起こしてしまうこともありました。しかし、むし歯のみを選択的に除去することが可能になり、病巣の組織が自然回復することも解ってきてので、できるだけ歯を削らないむし歯治療が可能になりました。
左記の写真のケースも、病巣の組織を一部残したまま治療しています。
そして、病巣の組織を抗生剤でコーティングしてから、詰め物をしました。表面のエナメル質しか削らないで治療したので、麻酔なしで無痛治療ができました。
このようにC2のむし歯(ただし、薬剤の塗布が困難な歯と歯の間のむし歯を除く)ならば麻酔なしで無痛治療ができるので、小児や歯科治療恐怖症でも大丈夫です。
※カリソルブを使用に際し、むし歯1本あたり3,000円の薬剤料が差額としてかかります。
近年、“金属が見えない白い自然な歯”に対する要求が高まっています。奥歯でも、金歯よりも白い歯を希望する患者さんが増えています。
しかし、保険で認められている硬質レジンやコンポジットレジンというプラスチックの素材は、物理的性質に問題が多く、環境ホルモンの全身への影響を懸念する声も出ています。
そのような理由から、実際の治療となると金属の歯にせざるを得ないというのが実情でした。白い歯を希望すると高額なセラミックの自費治療になってしまうのです。しかし、トラブルのことを考えると、仕方がありませんよね。
従来の金属の詰め物
ハイブリッドセラミックスによる白い詰め物
そこで、岡永歯科では、セラミックスやハイブリッドセラミックスなどのインレー(詰め物)や冠(被せ物)などの治療を、歯科技工所の理解と協力を得て低価格にて提供することにしました。
それにより、金属でない白い歯が身近なものになりました。
硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠の 変色例
セット後8年経過した セラミックス
保険の入れ歯を入れると、「何とか噛めるのだけれども、どうも厚ぼったくて!」と訴える患者さんが少なくないのです。
そのような患者さんには、金属床の入れ歯をお奨めします。岡永歯科では、上顎の総入れ歯は金属床がスタンダードです。
金属床は、今まで高額な自費診療で、150,000円以上もしました。その為、合わない入れ歯を修理して使い続ける患者さんもいたのです。入れ歯は日常品で、贅沢品ではないのです。合わなくなったならば、作りかえるべきなのです。
そこで、岡永歯科では、コバルト・クロム床に限り、90,000円で提供することに踏み切りました。
特に、総入れ歯(歯が残っている方を除く)の場合、特定療養費制度を使えば差額診療扱いとなります。
その為、保険の入れ歯のお金に多少差額を払えば金属床ができます。47,000円前後の差額を払えば、OKです。
当院では、インプラント治療もしています。インプラント治療とは、歯の欠けたところに人工の歯根(インプラント)を植え、顎の骨としっかり固定させた後、その上に人工の歯を装着させたものです。これにより、取り外しの入れ歯の不快感がなくなり、天然の歯と同じような力で噛むことが可能となります。
しかし、インプラント治療は、高度先進医療に分類され、高度な専門知識が要求されます。そのため、当院では、埋入手術を担当する口腔外科医と人工の歯を担当する歯科医のチーム医療で行っています。
欧米では、このようなチーム医療が当たり前になっています。
顎関節症治療において、理学療法は不可欠なのですが、請求する項目に理学療法がありません。保険と自費の混合診療が認められていない現行制度下では、理学療法を除く治療を保険で行なうか、すべての治療を自費で行なうかの選択しか認められていないのです。いずれにせよ、保険では適正な顎関節症治療ができないシステムになっています。
そこで、岡永歯科では、カイロプラクティック・センターを併設することで、合法的にその問題を解決しました。カイロプラクティック・センターに理学療法を担当させることで、理学療法代(1回2,200円)の差額で適正な顎関節症治療が保険を使ってできるようになりました。
近年、舌の痛み、口臭、味覚障害、顎関節の痛みなどの歯科心身症(口腔心身症)、歯科治療が怖くて治療が受けられない歯科治療恐怖症の患者様が増えています。心療歯科では、そのような患者様に対して心理療法を併用した歯科治療を行ないます。
岡永歯科の院長岡永覚は、全国でも極めて珍しい心理士(日本心理学会認定)資格を持っている歯科医で、永年に渡り、心療歯科の治療に取り組んできました。そのため、朝日新聞やアエラなどマスコミでも取り上げられました(日本の健康保険制度では医師の診断と依頼状がないと心理療法ができないようになっているため、心療歯科に取り組む歯科医が少ないのでしょう)。
歯しか診ようとしない歯科医
岡永歯科では、心因性が疑われる舌の痛み、口臭、味覚障害、顎関節の痛みなどのある患者様に対して、心理テストでスクリーニング後、カウンセリングや交流分析、自律訓練法などの心理療法を行なっています。
左の写真は、「開運スパスパ人間学」の取材を受けて、カメラの前で催眠療法を実際に行なっているところです。
歯科治療恐怖症の患者様の場合、個々のケースによって患者様の状況が異なります。そのため、岡永歯科では、いきなり歯科治療を行ないません。レントゲンなどを撮り、お口の中を診査するだけです。当日は、、カウンセリングのみを行います。
カウンセリングの結果を受けて、その後の治療計画を立てます。引き続きカウンセリングや自律訓練法、安定剤の投与などの心理療法が必要になる場合もあります。また、痛みや嘔吐などに十分に配慮して治療を進めていく場合もあります。ケース・バイ・ケースの対応になります。