アメリカ・オーストラリアでは、歯科医院は治すところではなく、予防するところだと言われています。美容院やエステに行くのと同じ感覚で歯科医院に通っているのです。
その背景には、歯科治療保険適用外であることも関係しています。治療費が高額であることから、虫歯・歯周病になる前に予防するという意識。事前に歯を守る、それがその国の習慣としてよい方向で根付いているのです。
アメリカでは、喫煙・肥満は出世の妨げになります。歯についても同様で、口の中の健康を維持できていない人は良い評価を得られないそうです。残念ですが、日本にはまだ予防すると言う意識が浸透しておらず、治す場所という認識です。
私たちは、最高の治療をお約束します。
その効果を永続させるためにも定期的な検診を・・・
治療が完了した後も、その治療の結果がいつまでも良い状態で保っていくためには患者さま自身の適切な手入れがもっとも大切です。
ですが、手入れをしていても知らず知らずのうちに歯の健康が脅かされている場合があります。
歯の裏側やすき間は、どうしても毎日の歯みがきだけでは限界があり、歯垢が残ってしまいがちです。治療後も変わらず健康な歯を保つために、定期的に歯科医院を訪れて検診を受けたり、専門の衛生士に歯みがき指導と歯石を除去してもらう事をおすすめします。
■ 定期健診
歯周病や虫歯の治療が終了しても、ご自身だけで健康な歯を維持していく事はなかなかできません。人によってみがく場所や時間には個人差があります、従って、みがき残しの箇所には歯垢が徐々にたまってしまい、その場所から歯周病や虫歯が発生してしまうのです。定期検診では、ご自分で普段のケアでは行き届かない場所の歯垢の除去を、歯科衛生士によって行ないます。
プロフィーポイント
ターボカップ
上の図はPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれる歯の清掃です。細かい歯石をとるプロフィーポイント、研磨剤を使って清掃するターボカップなどを用いて歯にこびりついた歯垢・歯石を徹底的に除去し、歯周病・虫歯の予防に努めます。先進国などでは、日常的に行なわれている予防法です。
患者様に意識してほしい事。それは、日々の歯みがきについてです。いくら、定期検診で歯垢をとっても、日頃の歯みがきが充分でなければその効果は薄れてしまいます。
時間をかけて正しいブラッシングを行ない、定期検診と平行して歯の清掃管理をしていきましょう。
■ フォーンズ法
歯ブラシの毛先を歯面に垂直に当て、円を描くようにみがきます。
■ スクラビング法
歯ブラシの毛先を歯面に垂直に当て、小刻みに横みがきをします。
■ バス法
歯ブラシの毛先を歯の面の45°に当て、歯ぐきの溝に入れ、横みがきで細かく振動させます。
■ ローリング法
歯ブラシの毛の脇腹を歯と歯ぐきの上に当て、歯と歯ぐきの面に対し上下に回すように振動させます。