小児矯正歯科治療には、成人矯正歯科治療のように歯に直接ブラケットを装着して歯を移動する方法と、可撤式(取り外し)装置を使用して上下顎骨の成長誘導を行う方法があります。
どちらの方法を使用するかは、口腔内状況や顎の発育状態によって矯正医の判断をもとに患者様とのお話しで決定します。
(もちろん矯正装置には、色々な種類がございますので、症例によって方法を選択しています。)
塚脇歯科医院で使用頻度の高いバイオネーター
このバイオネーターと呼ばれる装置は当院で一番使用頻度が高い装置です。
顎骨の成長時期に下顎の前方成長を誘導しやすくすることで、上下顎の顎間関係を改善します。
特に日本人の場合、上顎前歯部の大きさが他の民族に比較して幅径が大きいため上顎前歯部は叢生(そうせい)になりやすいのです。
叢生とは歯が乱雑に生えている状態のことで、歯の生えてくるサイズとあごのサイズが全く合わず歯はいろいろな方向から生えてしまうことが原因とされていますが、あごの狭い最近の子供にも多い症状としてあります 。
この「バイオネーター」では、装置に内蔵されている拡大スクリューを使用することで、上下顎前歯部の叢生(そうせい)の改善を期待しています。
こういった治療を施すことで、混合歯列(永久歯と乳歯とが混ざって映えている歯列)から永久歯列(永久歯の歯列)に変化した際に、正常な噛み合わせを確立できると考えられます。
バイオネーター装着時間について
バイオネーターは少なくとも1日に7~8時間以上の装着が必要ですが、ご自身で口腔内着脱が可能なので、就寝前に装着し、起床時に外していただけます。
お子様が学校にはめていく必要性がなく、紛失したり、破損したりするリスクが少ないのもメリットです。
費用に関して
費用的に関しては、小児矯正治療費として一括する場合と装置を新製ごとにお願いする場合があります。
小児矯正治療は成人矯正治療に比較して、成長誘導する治療のため、少なくとも数年間はかかるためになるべく継続した受診しやすい料金設定で行っております。
気になることがありましたら、早めにご相談ください。