これがカムカムクラブの目指すところです。
日々の診療はもちろん、学校歯科検診等で感じることは、むし歯は確かに以前に比べ減ってきていますが、それと反比例するように増えてきたのが八重歯、乱杭歯（らんぐいば）、反対咬合といった不正咬合です。むし歯が減ってきたとはいっても、こうした口の状況はとてもむし歯になりやすい環境にあります。当然のことながら、お口の中は皆それぞれ違います。むし歯を予防するにはお子さん一人一人に合ったいろいろな対応が必要になります。そのため当院ではスタッフの担当制をとってお子さんのお口の健康を守りはぐくむ体制をとっています。
カムカムクラブのもう一つの目標として歯医者さんとは楽しく通えるところ、という意識をこれからの子供たちに持ってもらいたいという当院の夢があります。いまの歯医者さんというのはどんなイメージがあるでしょう。“痛い、恐い、イヤな音がするところ”といったイメージが、少なくとも親御さんの世代でもまだ強くないですか？
これは今までは歯医者さんとは『痛くなってから行くところ、症状が出てからいくところ』ということで、どうしても注射、削る、抜くところといった恐いイメージ、臭いもふくめて『イヤなところ、できれば行きたくないところ』といったマイナスのイメージがあったからだと思います。 カムカムクラブではむし歯はできるだけ小さいうちに処置をし、一旦治療が終われば二度とならないように、またきれいな歯はむし歯にならないよういろいろな手立てを子供さん親御さんと一緒に考えていく会です。その意味でも担当制は安心感を持っていただいているようです。
人が生きていくうえでの大きなキーワードとして「健康」と「美」があると思います。むし歯等があってよく物が噛めなければ全身の健康は当然のことながら望めませんし、歯並びが悪ければ同じくよく噛めません。また歯並びの問題があると人目を気にし消極的になったり、性格面に影響が出てきたりします。子供さんの歯並びが改善されていくにつれ、本当にうれしそうな笑顔が出てきたり、矯正前の本音（親にもはっきり言い出せず、気にしていたこと）を言いだしたり、子供さんは親御さんが思う以上に気にされています。
将来ある子供さんたちの口をしっかりつくることは、心と体の健康の第一歩です。健康な永久歯、そしてきれいな歯並びをつくるため、私たちはカムカムクラブをとおして子供さんたちのいろいろなお手伝いをしたいと考えています。
当院に来院された乳児から小学校6年生までのすべてのお子さんが対象になります。むし歯のあるなしは関係ありません。もちろん、入会金といったものはありません。中学生になると同時に退会になります。
・治療、指導等については、原則保険の範囲内でおこないます。
・ご案内は４ヶ月ごとにハガキで行います。
・「カムカムクラブ」入会者には全員「お口の健康ノート」をお渡ししています。これにその日の治療内容、指導内容を記載し、保護者の方に分かりやすくお伝えします。またお口の健康の達成度によりいろいろなプレゼントもご用意し、子供さんたちの歯の健康への取り組みの意識を高めることも考えています。
