●歯原病とは
神経を抜いた歯が、根尖(歯の根っこの先)に病巣を持つと持たないとにかかわらず、全身の様々な病気を作り出すこと。病巣感染でもあります。
●病巣感染とは
以前は病巣感染の原因となった細菌やその毒素が、遠く離れた場所に到達して病気を起すと考えられていました。しかし現在では、原病巣に侵入したウィルスや細菌がリンパ球や抗体を刺激し、狂って暴走したリンパ球や抗体が血流に乗って身体中を移動して、遠く離れた場所で自分の身体を攻撃して病気を起すと考えられています。このようにして自己免疫疾患が発症します。
◎ 病巣感染の感染源としては他に扁桃炎、慢性上咽頭炎が挙げられます。
●歯原病の症状
膠原病(別名、自己免疫疾患といい、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮病、皮膚筋炎、血管炎、シェグレン症候群、ベーチェット病など20数種類ほどある。)心臓弁膜症、心内膜炎、心筋炎、不整脈、大動脈炎、静脈炎、狭心症などの循環器系疾患、股関節の大腿骨頭壊死、肺炎、肺繊維腫、気管支炎、ゼンソク、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、多発性硬化症、パーキンソン病、認知症、胃・十二指腸・小腸・大腸の潰瘍、腎のう胞・肝のう胞・胆のうの疾患、眼、子宮、卵巣、精巣、膀胱・皮膚(湿疹、掌蹠膿疱症…)などの疾患が挙げられます。つまり、全身においてありとあらゆる病変を起こすと考えられます。