A1.抜くべきところは抜歯し、そのスペースを利用して矯正治療を行います。
矯正治療において抜歯するかしないかは非常に重大な論点になります。やはり、自然歯を残して矯正治療を進めることが望ましいと考えますが、ときには抜歯を行った方がスムーズに矯正治療を行えることもあるのです。抜歯を行うと、そこに新たなスペースが生まれます。そのスペースを利用して、ズレている歯を少しずつ動かしていきます。 また、前方へ出過ぎている歯、凸凹な歯並びは、毎日の歯のメンテナンスの大きな妨げにもなり、新たなトラブルを招いてしまう可能性もあります。 さらに、顎の大きさに合った歯の本数に整えれば、唇を閉じやすくし、口呼吸から鼻呼吸へと改善できる効果も期待できます。
A2.お口の中が乾燥してしまい、お口の病気を防いでくれる唾液が減少してしまいます。
お口の中の健康は常に唾液によって守られています。唾液には虫歯菌や歯周病になる原因菌を洗い流してくれる作用があります。 しかし、口で呼吸を行うと、口の中が乾燥してしまい唾液の量が減り、虫歯や歯周病などの病気になりやすくなります。
A3.矯正治療を始めた時期や年齢、状態などによって異なってきます。
当医院では、第I期(成長期)、第II期(成長が終わって顎の大きさがほぼ決まった時期)に分けて積極的な治療を行う時期を考えています。
治療期間は様々ですが第I期治療は6~24ヶ月、第II期治療は18~30ヶ月、また歯列の一部を矯正治療(部分矯正)する場合は6~12ヶ月になります。