閑話休題。(それはさておき) 柴又という,東京のはずれの片田舎にひっそりと生きている,我が零細歯科医院の紹介
歯科用治療台が,たった二台しかないちっぽけな歯科医院の室内。 歯科の材料屋さんが毎月持ってきてくれる,オサダとかヨシダの歯科雑誌には,治療台が十数台,従業員が二十名などといった,超大規模の,超近代的な,超キレイな歯科医院がよく,紹介されています。
その基準から見たら,僕と女房と,勤続十年以上のベテラン衛生士さん,合計三人のみの,築25年以上のボロな「コニタシカイイン」など,「屋台」か「棒振り・ぼてぇふり」の歯医者風情にございます。しかし,なによりも頼りになる相棒の麻酔器は,木村医科器械の日本製。シンプルながら故障はしない。
実は,世界の麻酔器はアメリカの,たった二社の寡占体制にあります。日本製の麻酔器を見たことのある麻酔科医は,実は,めったにおりません。
このシンプルさ! ある麻酔科医は,わが家の麻酔器を一目見て 「なんじゃこりゃ、こんなにシンプルならば,どこも故障のしようがねえ!」 と叫びました。
故障しないのが,なによりも安全の道。実は,停電になっても大丈夫。信じられないほどのことですが,この麻酔器は電気を必要としないのです。
電気の無い,野戦でも使用可能。ぜひ,陸上自衛隊にも勧めたいと思っております。
そうは言っても,やはり安全装置には,電気は欠かせません。心電図,自動血圧計,動脈血酸素飽和度,終末呼気二酸化炭素濃度の測定や,人工呼吸器には電気は絶対に必要です。
この零細歯科医院の院長の写真。鼠面をネットに流すのは,実にお恥ずかしい。リンカーンは,「人間は40歳を越えたら,自分の顔に責任をもたなければならない」と言いましたが
この,自分の顔を見ていると,つくづく,無教養と性根の賤しさを感じて,虚無感に襲われます。帽子は,ハゲ隠しのために,必須アイテムとなっております。
ブクブクと腹も出ております。ビールと串カツが育んだ,中年自己管理能力ゼロの,デブバラであります。
お見苦しいオヤジで,本当にごめんなさいまし。