「冷たいものや甘いものなどがしみてしまう。」「歯ブラシの毛先が当たるとピリッとくる。」とおっしゃる患者様の場合
・特に虫歯が認められない
・痛みは一瞬で、何もしていなければ痛みはない
・すごくしみる時とそうでもない時がある
・歯茎がやせて根が出ている
という症状であれば象牙質知覚過敏症を真っ先に疑います。
現在でも原因ははっきりと解明されていませんが、象牙質知覚過敏症は虫歯のような細菌が引き起こす感染症ではありません。
一時的に歯の神経の感覚が鋭くなり、通常だったら感じないような刺激に対しても神経が反応してしまう状態です。
また夜中のくいしばりや歯ぎしりなど噛み合わせがきつい時に起こりやすい傾向にあるようです。
当院では処置として
・薬の塗布
象牙質(歯の内部)の表面にある細かい穴を塞いで刺激を遮断する。
・レーザーの照射
歯の内部の血流改善、麻酔効果で過敏反応を起こりにくくして神経を落ち着かせる。
・噛み合わせが強い場合にはかみ合わせの調整、マウスピースの装着
を行います。
また根の部分が摩耗してえぐれている場合には、そこに詰め物をすることがあります。
知覚過敏用の歯磨き剤の使用もおすすめしています。
象牙質知覚過敏症は、虫歯のように歯が蝕まれていくことはありませんが、場合によっては歯の亀裂が初期に引き起こしていることもあります。
このような場合にはまた別の処置が必要となりますので、放置せず一度受診をなさってみてください。