口腔内（お口の中）にいる細菌と免疫力について当院は注目します。
歯周病の状態は体の免疫力に影響されます。
当院では、歯科医師、歯科衛生士が口腔内だけではなく生活環境、生活習慣にも目を向けた歯周治療を行っていきます。
口腔内には、健康な状態であってもいろいろな種類の細菌がいます。
体の中では、腸と似ていますね。
この細菌がバランスよく棲み分けしていれば、病気は発生しません。
ところがこの勢力図は体調（体の免疫力）や環境（歯磨きが不十分、唾液の分泌不足、口呼吸、嗜好品の摂取など）で変わってしまいます。
悪さを働く細菌が増えることで口腔内に病気が引き起こされるのです。
それが虫歯であったり、歯周病であったり、口臭であったり、舌などの粘膜の炎症であったりするのです。
人体には、もともと細菌の活動に抵抗する力があり、唾液にも歯肉などの部分にも、存在します。そして細菌をやっつける力となるのです。これが免疫の働きで体の防御システムです。
この力が常に発揮できるように環境を整えるのが歯周病の治療です。
増えすぎた病原菌を減らし、また増えにくいように汚れがたまりにくい環境を作り上げていきます。
細菌の活動に対する抵抗力は個人差があります。唾液量、噛み合わせや歯並びも環境因子として重要です。
全身の体調を整えることも歯周病の発生に大きくかかわります。
体が疲れていると歯茎が腫れると訴える方が多いのは、体の免疫力が低下するためです。
お口の中も全身も全部を含めて歯周治療に必要なことと言えます。 当院では患者様の状態に合わせてサプリメント、乳酸菌のタブレットなどの摂取のご提案も必要に応じてさせていただきます。
歯周治療を進めることによって、抵抗力の強い安定したお口の中に変わっていくことを実感されると思います。
