歯を削るのはもうやめませんか？
歯が悪くなる前に、当院に少し立ち寄ってメンテナンスをし健康な歯を保ちましょう。
「歯医者は歯が痛くなったら行くものでしょ？」「年を取ったら、歯は悪くなるのが当たり前。」「毎日、きちんと歯ブラシしているから私は大丈夫。」このようにおっしゃる方がたくさんいます。しかし、歯が悪くなってからでは治療することしかできないのです。治療するということは歯を削るということを意味します。
歯は、一度削ってしまったら二度と元の歯にもどることはできません。確かに、治療すれば、噛むこと、食べること、しゃべることなどは可能にはなります。しかし、耐久性は悪くなり、何か強い衝撃が加わったり、硬いものを噛んだ拍子に歯が割れてしまう、折れてしまうとしまうこともあります。
つまり治療は、機能を回復させることしかできないのです。せっかく治療しても歯はなくなる一方、というのは歯が可哀相だと思いませんか。そうならないためには、常に悪くならないように気を使ってあげる、大切にしてあげることが欠かせないのです。
予防歯科の目的は、お口の健康を生涯維持し、美しい歯を育てることです。車を快適に維持していくためには日ごろのメンテナンスはかかせませんよね。同様に、口腔内も定期的なメンテナンスが大切です。虫歯や歯周病になってからでは健康で美しい歯を育てるためには遅いのです。特に、歯周病は痛みがなく進行するので、本人の自覚がなく、とても恐ろしいのです。現に、４６歳～５５歳の方で、歯が抜ける原因の約半分が歯周病です。
左の図からお分かりのように、残念ながら欧米諸国に比べて日本は残存歯数がとても少ないのです。現在、７０歳の方の平均残存歯数はたったの８本しかありません。通常２８本の歯がありますので３分の１も残ってないということになります。年をとったら歯はなくなるのは当然と思っていませんでしょうか？他の欧米諸国のデータをご覧ください。スウェーデンの７０歳平均残存歯数は・・なんと２０本となっています。これは全体の歯の３分の２以上となります。
なぜ、これほどまで大きな差がついてしまったのでしょうか？
その答えは次の図を見ていただければお分かりになると思います。つまり、欧米諸国では虫歯や歯周病にならないように積極的に歯科医院を活用しているのと比べ、日本人は予防歯科への意識がとても低いということです。
日本人が持つ歯科医院のイメージは、大部分の方々が「歯が痛くなったら行くところ」というものだと思います。しかし、欧米の予防歯科先進国では「虫歯や歯周病にならないため、健康で美しい歯のお手入れに利用するところ」という考えです。その結果、先ほどのグラフにあったように７０歳での平均残存歯数に大きな差が出てしまったのです。
歯は一度失うと二度と生えてくることはありません。ずっと健康な自分の歯で美味しくごはんを食べたい方は、今から予防歯科を始めましょう。
歯が抜けるのは虫歯があるからだと思っていらっしゃる方が多いです。しかし、現実はそれだけではありません。
右図のように４６歳～５５歳の方で、歯が抜ける原因の約半数が歯周病なのです。歯周病については「治療の流れ」ページでご紹介いたしましたので、ご覧ください。
歯周病は痛みが無く進行します。そのため、歯の表面は虫歯ではないが、歯ぐきの下で歯周病が進行し、虫歯になって久しぶりに歯医者に行ってみたら歯周病が進行していた、ということが多いのです。
歯周病の大きな罠は、自覚症状がないということです。自覚症状がない歯周病を予防していくためにも、１～３ヵ月に一度の定期的なメンテナンスが欠かせないのです。
メンテナンスにご来院された患者さまは、「やっぱりいいね！特に歯の裏側に感激！！舌でさわるとそこはツールツル。やっぱり、定期的に歯のお掃除しないとね。」「先生から歯のお手入れの細かな、ご指導を受ける事もできました。」「メンテナンスの後、不思議と食事がいつもに増して美味しく感じた。」とおっしゃっています。（「山田歯科クリニック お知らせ」より）
虫歯や歯周病は細菌が原因で起きるものです。どちらも、現在では進行を管理することが可能となってきました。重度に進んでしまってからでは、治療も機能回復も困難になってきます。
出来るだけ進行しないよう、定期的にお口の中の健診、お手入れをしていきましょう。
